乳がんは、誰にでも起こりうる病気
今や、9人に1人の女性が疾患するといわれる(*1)乳がん。早期に発見すれば生存率90%と言われる病ですが、乳房の一部摘出や全摘出、そして乳がんは脇のリンパに転移しやすいため、脇の手術等も行われる場合が多いのが現状。そういった手術を受けると、今まで使用していたブラジャーが付けられなくなってしまう事も。そして、乳がんの術後向けブラジャー(ランジェリー)の選択肢は、とても少ないのです。
そんな中、今回乳がん手術を経験した女性たちにランジェリーを選ぶ楽しみを与えてくれるアイテムが登場。ラグジュアリーブランドセレクトショップのIZAと“堂々を生きるワタシの”戦友“ランジェリー”をコンセプトにした、日本発のデザイナーズブランドAlbage Lingerieがコラボレーションして制作したTHE BRA。
約1年を費やしたプロジェクトであり、「乳がん手術後に選べるランジェリーが少ない」「術後に素敵なランジェリーを選べない」という乳がんサバイバーの女性たちの悩みを解決するランジェリーとなっています。
そして、Albage Lingerieでは、ただ“ランジェリーを作る”のではなく、“ランジェリーを通してお客様との精神的な対話”を重視。手術を受けた女性でも、そうでない女性でも楽しめるようなランジェリーを目指したそう。
“選択肢を増やしたい” CEO高崎聖渚さんの想い
「会社としてブランドとして、“選択肢を増やしたい”という想いがあった。」そう語ってくれたのはAlbage Lingerieを制作する株式会社XY CEO高崎聖渚(たかさき せいな)さん。元々Albage Lingerieとしても、選択肢を増やしていきたいという思いがあり、今回の乳がんサバイバーの方向けのランジェリープロジェクトにも力を入れて取り組んできたそう。
「乳がんになり乳房を摘出してしまったから、これしか選べない。」のではなく、いくつもの選択肢があること。しかもそれがファッショナブルで素敵であること。ラグジュアリーで洗練されたIZAとAlbage Lingerieのイメージをそのままに、機能も充実させる。そして、乳がんを経験してもしていなくても、楽しめるランジェリーにする。これらを融合させたランジェリーを制作するために、IZA・Albage Lingerieのプロジェクトメンバーとのすり合わせ、乳がんサバイバーの方々との対話、そして工場や関係者とのたくさんのやり取りがあったそう。そういった多くの人の想いが詰まったランジェリーが、1人でも多くの女性の手に届き、選択肢が増えるれば素敵ですね。
THE BRAのデザインと機能へのこだわり
見た目は、繊細なレースと艶のある素材に彩られた素敵なファッションランジェリー。しかし、そのデザインと機能にはたくさんの工夫がちりばめられています。
実際に乳がん手術を経験した乳がんサバイバーの女性たちとの対話を重ね、素材、機能、そしてデザインにこだわりぬいています。
まず、デザイン面。Albage Lingerieの代表的なアイテムである、タンクトップブラをベースに、フランス産のレースを用いて首元まで華やかに彩るデザイン。バストに直接触れるカップ内側の部分は、豊島のオーガニックコットン“オーガビッツ”を使用し、柔らかく肌当たりの良い質感。さらに、カップ表面の光沢感ある素材は、旭化成アドバンスの高機能素材“エコセンサー”を使用し、軽さがありながらもリュクスな質感を醸し出しています。こちらはサステナブルにも配慮された素材であり、環境にも優しいところも魅力。
そして、機能面も乳がん手術後の女性の身体に配慮されています。主な機能としては4点。
1点目は、カップに内蔵されたパッドポケット。乳がんになると、乳房の一部摘出や全摘出といった、個人個人で様々なバストの変化があります。そこで、自分に合ったパッドを入れてもらえるよう、大き目のパッドでも対応できるようになっています。そして、先述した肌ざわりの優しいオーガビッツで、優しくバストを包み込んでくれるのも魅力。
2点目は、ストラップのバックが広めに作られ、脇の部分も低めにしている点。乳がん手術を受けた方の多くは、腕が上がりにくく、通常のブラジャーの着脱が難しいことも。その悩みを解消するため、ストラップのバック部分を広くし、フックを前で着けてから回して着用でき、脱ぐ際も、ストラップを肩からおろしフックを外せる構造にすることで、腕を上げなくとも着脱ができる仕組みになっています。
こちらは、背中の開いた洋服を着用する際にも便利で、ファッションアイテムとして活躍してくれるところも嬉しい。そして、脇リンパの手術を受けた際、傷口にブラジャーが触れないようにするために脇の部分を低く設計する工夫がなされています。
3点目は、高機能素材エコセンサーを使用した点。乳がん経験者の方の中には、ホットフラッシュ(ほてりやのぼせ)を感じる方も多く、通常使用している素材ではなく、通気性や軽さといった機能面が充実しているエコセンサーを使用しています。
4点目は、フックの位置。通常のブラジャーのフックは背中の真ん中にあるのに対し、THE BRAのフックは左側に寄せた作りになっています。こうすることで、腕を後ろに回さなくても着脱ができ、手術後の身体に負担がかかりにくくなっています。さらに、バストの大きさや一日のむくみの変化等に対応するため、ホックを3段にしているのも特徴。
THE BRAが女性の心に与える影響
一般的に、乳がん手術後に向けたブラジャーは、実店舗での販売が少ないことに加え、商品展開も少なく、肌触りを考えて綿などの素材で作られる場合が多いです。そんな市場の中で、THE BRAが女性に与える影響とはどんなものか。それは心へのポジティブな影響。「乳がん手術後に選べるランジェリーが少ない」「術後に素敵なランジェリーを選べない」といった女性の悩みを解決する一端を担う事で、女性の選択肢が増え、素敵なランジェリーを身に着ける喜びを感じられる。そうすることで、自分の身体と少しでもポジティブに向き合える、そして毎日が充実する。THE BRAは単におしゃれなランジェリーなのではなく、女性をいきいきと輝かせるアイテムなのです。
身近な病気だからこそ、その後の選択肢を
乳がんは、誰にでも起こりうる病気。そして、乳房を失うことや、術後の身体の変化は、女性の気持ちをネガティブにしてしまう事も多いです。一方で、乳がん手術を経験した方向けへのランジェリーの選択肢は狭い。そんな女性たちの悩みに寄り添い、美しく、そしてかっこよくサポートしてくれるTHE BRA。乳がんは身近な病気だからこそ、手術を受けた後でも選択肢を持てることは重要。そして、乳がんを経験していなくても、毎日を美しく彩ってくれるランジェリー。病気になってもならなくても、女性の人生を力強く美しく支えてくれるランジェリーです。
乳がんは、早期発見で生存率90%の病気。だからこそ、この機会に検診を受けてみることも大切。
今回のIZAとAlbage Lingerieのコラボレーションで、ファッションやおしゃれに敏感な女性たちにも、乳がん検査の大切さを発信しています。
全ての女性が健康で美しく、自分で選択した人生を送ってほしい。THE BRAを通して改めてそう感じます。
THE BRAの商品展開と取り扱い
■アイテム展開:
TAKI(ブラック)
KIKU(ブラック)
KIKU(ホワイト)
■価格とサイズ:
タンクトップブラ(\20,900税込み):1(M)、2(L)、3(LL)
フルバックショーツ(\12,100税込み):M、L
タンガ(\11,000税込み):M、L
■取り扱い:
2022/10/12~10/18 新宿伊勢丹3F POP UP
IZA with Friends
(他での取り扱いは現在未定)
*1:出展 島津製作所HP