若きセンスと才能が生んだKiff Lingerie
Kiff Lingerie(キッフランジェリー)は、パリの名門専門学校を卒業した若きデザイナー森田明里さんのセンスと才能が生んだ気鋭のランジェリーブランド。日本のアパレルブランドでファッションデザイナーとしての働いていた森田さんの周囲には、ランジェリーをファションとして自由に楽しむ女性たちも多かったため、森田さん自身も「ランジェリー=ファッションの一部」という感覚はごく自然なものだったそうです。もっと下着のデザインを勉強したいという一途な思いから、一念発起してパリの名門専門学校のランジェリー科に留学。そして帰国後まもなくKiff Lingerieを立ち上げました。
ブランドのコンセプトはPeau Croisée(ポー・クォアゼ)、日本語で「交わる肌」。売り場にはそのコンセプトを体現するようなセンシュアルなランジェリーがずらりと並んでおり、ジェイアール名古屋タカシマヤのランジェリー売り場に並ぶカラフルなファウンデーション下着とは全く趣向が異なり、Kiffならではの存在感が際立っていました。例えばマネキンが着用していたショーツ。セクシーなバックスタイルに思わず足を止めるビジターも多かったようです。
ファッションとして楽しむランジェリー
Kiff Lingerieの魅力のひとつは、そのファッション性の高さ。アウターから見せて着ることを前提にデザインされているため、ジャケットや背中が大きく開いた服などとも相性が良く、見せて着ることを楽しむことができます。
こちらはレイヤードシルエットのノンワイヤーブラ。フランス産のリバーレースとチュール生地とのコンビネーションが素敵な一枚。カラーは使いやすいブラックとホワイトの2色展開。
トルソーが重ね付けしているアクセサリーもKiff Lingerieのもの。ネックレスの代わりとして使うこともできて便利です。
シルバーチェーンのハーネスアクセサリーは他にもあり、筆者が一番気に入ったのはリング一体型のカフスアクセサリー。リングはフリーサイズでサイズ調節可能なので、指が太め筆者でも付けられるのが嬉しいポイント。手首のストラップにもアジャスターが付いていて、どなたでも楽しめる工夫がされていました。
コレクションアイコンであるシルバーのスクエアモチーフは、ランジェリーコーディネートのポイントに最適。ランジェリーと一緒にファッション小物としてコーディネートを楽しんでほしいという森田さんのセンスと遊び心が光ります。
肌触りにもこだわったフランス産のリバーレース
ファッション性が高いだけでなく、肌触りにもこだわっている点もKiff Lingerieの魅力です。フランス産の繊細なレース生地は、滑らかな肌触りで敏感肌でもストレスなく着けられます。カップ裏など肌に直接触れる部分にはコットンを使用するなど、着け心地にも妥協がありません。
こちらは胸元にリバーレースを施したトライアングルノンワイヤーブラ。贅沢に使われたフランス産のモードで上品なレース生地と、落ち着いた光沢感のあるストレッチサテン生地が見事に融合した逸品。首元には豊かなレースが繊細に施され、ワンピースやカーディガンからちらりと覗かせれば、エレガントなコーディネートも楽しめます。
ワイヤー入りのタイプもありました。フロントではなくバックにリバーレースが施されたもの。背中空きのトップスやワンピースなどから覗かせて楽しんでも良いし、自分だけの密かな楽しみとして忍ばせても。日常使いから特別なシーンまで幅広く活躍してくれそうです。
お揃いのタンガも可愛いので、買うなら絶対にセット購入がお勧めです。
受注してから制作するオーダーメイドの希少性
今回はポップアップ用に在庫が用意されていましたが、通常はすべてのラインナップが注文を受けてから生産する完全オーダーメイド。森田さんを含むわずか3名のアトリエスタッフによって一点ずつ手作業で縫製されています。しかも、フランス産のリバーレースを厳選して仕入れているため大量生産は困難。各製品の数量に限りがあり、その希少性が特別感を一層際立たせます。
注文を受けてから納品までに約1ヶ月を要しますが、時間と手間をかけて紡がれたランジェリーは、顧客にとってただひとつの特別な贈り物。新作がリリースされると、多くの顧客が納品を楽しみに待ってくれるのだとか。
在庫を抱えない受注生産には、無駄な製品ロスを減らすことができるというメリットもあります。人にも環境にも優しいブランドとして、独自の道を切り拓こうとしているKiff Lingerie。インポートランジェリーを彷彿とさせるデザインでありながら、日本人の体型に完璧にフィットする心地よさを兼ね備え、これからファンがますます増えること間違いなし。これからどんな新しいラインナップを展開してくれるのか、とても楽しみです。
以上、Kiff Lingerieポップアップ@ジェイアール名古屋タカシマヤのレポートでした。