8月24日(土)夕刻、“下着で世界と文化交流”をテーマにグラマーバスト向けの下着を企画製造、販売する株式会社アニーサ(以下、アニーサ)が、渋谷で同社初となるレセプションパーティを開催しました。今回は、同社が展開する2ブランドMazeme(メイズミ―)とbomQue(ボムキュ)のアイテム展示も実施。当日は、これらのブランドの顧客の方々、インフルエンサーやモデル、そして業界関係者が集まり、開場早々大盛況。その模様をレポートします。
グラマーバストの女性たちを取り巻く環境
大きなバスト向けのブラジャーのサイズである“グラマーサイズ”の市場規模は小さく、多くの選択肢から自由に好きな下着を選ぶのは難しい状況です。特に、F・Gカップ以上となるとデザイン数が限られ、デザインがあったとしても価格が高くなることもしばしば。また、日本とサイズ基準が異なるものの、海外でも状況は同じです。
「グラマーバストの女性たちにも、もっと下着選びを迷う楽しみを感じて欲しい。そして、それを多くの方々に知ってほしい。」アニーサ代表取締役の鈴木さんの想いから、今回のレセプションパーティ開催の運びとなりました。パーティでは、2023年9月デビューしたばかりのMazeme(メイズミー)をはじめ、幅広いサイズと品揃えが魅力の大きい胸のブラ専門店bomQue(ボムキュ)のアイテムが並びます。
アニーサでは、“下着で世界と文化交流”をテーマに、日本だけでなくグローバルな活動を展開しており2024年の7月にシンガポールでのポップアップイベントを開催。そして、2023年にはミラノファッションウィークへの参加やバリ島でのモデルハントイベントへの参加を通じ、体型・身長・肌の色の違いに囚われない多様な美しさを、同社の下着を通じて表現してきました。今回のレセプションパーティでも、これらのグローバルな活動でのイメージ写真や、実際にショーやイメージビジュアルに参加されたモデルの方々も来場されていました。
今回はマーケティングコンサルタントでもある筆者がディレクションを務めさせて頂き、ご来場いただく方々に素敵な下着とブランドの世界観を感じてもらえるよう、下着を直接手に取って見られるだけではなく、ブランド紹介ムービーの上映やモデルウォーク、フィッティング・購入(事前予約者のみ)など、様々な企画をご用意しました。
各ブランドが表現するメッセージ
今回のレセプションパーティで、多くの来場者の注目を集めていたのが、Mazemeのファーストコレクションである、BERYL(ベリル)です。上品なブラックレースと胸元を彩るフロントコードが特徴的。フロントコードは高さの調節が可能で、バストのボリュームやその日の魅せ方に合わせられます。インナーとしてのブラジャーだけではなく、コーディネートの一部として楽しむことができるのも嬉しい。パーティ当日は、私も着用させて頂きました。
ブランド名であるMazemeとは、“迷路の中にいるわたし”をイメージした造語であり、迷うという意味のMaze(メイズ)を用いて、グラマーバストの女性たちにも下着選びを迷う楽しみを感じてもらう為に生まれたブランドです。そして、コレクション名のBERYLは、夢の実現や心機一転を後押ししてくれるパワーストーンに由来します。薄手のパッドで軽い着け心地ながら、脇高の設計とバストに柔軟にフィットするソフトワイヤー、そして太めのアンダーと4段ホックでボリュームのあるバストをしっかり包んでくれます。
レセプションパーティ当日は、事前予約された方々のフィッティングも行われましたが、こちらのBERYLが一番人気でした。加えて、代表取締役の鈴木さんがピッタリのサイズを選んでくれるので、皆様安心して楽しくフィッティングされていました。フィッティングされたお客様が他のお客様に試着姿を見てもらい、「可愛いー!!」と歓声が上がることもしばしば。来場者同士がお友達であっても、当日初めて会った方であっても、皆さんフレンドリーにお話され、キラキラした笑顔が溢れていたのが印象的でした。
新作のストラップレスブラジャー(ストラップ取り外し可能)も人気。上品なアイラッシュレースをあしらったブラジャーとブラジャーに合わせた新作のフリルショーツのサンプルも展示。こちらは、国内でのイメージビジュアル撮影に加え、イタリアのベネチアでも撮影が行われ、ブランドの世界観を表現しています。来場者の方々からも「可愛すぎる!」との声が上がっていました。
そして、大きい胸のブラ専門店bomQue(ボムキュ)のオリジナルブラジャーも人気。大人っぽい可愛らしさが際立つ落ち着いたパステルカラー。そしてなんと、パーティ当日ご試着されたお客様が100%ご購入されたというフィッティングの良さ。この秘密の一つは、お客様のお悩みを解決すべくアニーサが試行錯誤して取得した特許技術にあります。
bomQueを創立するにあたって、聴取した女性の下着に対するお悩みの数々。グラマーサイズへの需要はもちろんのこと、「ワイヤーが痛い」「不織布が肌にあたるとかゆくなる」「サイドのボーンが擦れて痛い」等のお悩みも。そこから始まった“痛くないブラへの挑戦”。出会ったお悩みに真剣に向き合い、弁理士との度重なる打ち合わせや縫製工場とのやり取りなど試行錯誤を繰り返して生まれたのが、綿天竺を使用した柔らかパッド。ブラジャーの内側のワイヤー部分にクッションを装着することで摩擦や圧迫を防ぎ、さらに自然にバストを寄せ上げする効果も。こちらのパッドはバスト下部に装着されているため、バストのボリュームアップは極力生じないよう工夫されています。
パーティに来場されたお客様の中には、もともとこちらのオリジナルブラジャーのファンの方も多数いらっしゃいました。「着け心地の良さと、大人っぽいカラーで一度身に着けると病みつきになる!」と笑顔でお話してくださり、こちらまで笑顔になってしまいました。今後、アニーサが持つ他ブランドのアイテムにも展開を検討されています。
会場で感じた女性たちのパワーと新たな繋がり
レセプションパーティは開始直後から、大盛況。来場者同士がもともとSNS等で繋がっていたり、「いつも、インスタ見てます!」とお声掛けされ、会話が生まれる様子も多く見られました。“下着”を通じて、年齢もバックグラウンドも多様な方々が繋がる時間でした。私自身も来場者の方々とお話させて頂きましたが、とても印象的だったのが、皆さんの美しさ。外見ももちろん素敵な方ばかりでしたが、会話の節々で感じられる優しさや、相手への尊敬の気持ちがどなたからも感じられ、感動してしまいました。先にも述べたとおり、グラマーバストの女性たちは下着の選択肢が少なかったり、そういった環境も含めてバスト自体をコンプレックスに思う方々も少なくありません。ですが、自分のサイズに合った素敵な下着に出会い自信を持てた幸せを他の方々にも共有し、その内面の美しさがにじみ出ている方々ばかりでした。そして、下着を通じてご自身の美しさを感じている彼女たちは、とてもポジティブでパワフル。お話させて頂いた私自身が、彼女たちからパワーを頂きました。
グラマーさんに、もっと下着選びを迷う楽しみを
今回筆者がレセプションパーティをディレクションさせて頂く中で重要視したのは、“ブランドを体験して頂くこと”。今やオンラインで多くの情報が取得できますが、そのブランドの良さを表現した空間で、実際に商品を見て触れて、体験してみる。どういう想いでそのブランドができたのか、女性たちに何を感じて欲しいのか、を“体感”して頂くことで、よりブランドのコンセプトが伝わり、女性たちの選択肢を増やしていけると考えたからです。筆者自身も小学生のころからバストが大きく、グラマーバストに悩んだ一人。下着は素敵なレースのものが欲しかったのに当時購入できる価格帯で欲しいデザイン・サイズのブラジャーが作られておらず、残念な思いをしたことも。ですが、グローバルな視点でグラマーバストの女性たちのお悩みに寄り添うアニーサでのレセプションパーティで、開催者であるアニーサ代表取締役の鈴木さん、スタッフとして頑張ってくださった皆様、そしてご来場くださった皆様の笑顔とパワーを感じ、グラマーバストの女性たちが下着を選ぶ際の選択肢がもっと増え、下着選びを迷う楽しみを感じられる未来は必ず実現できる、と確信できました。
アニーサが運営するMazeme・bomQueの2ブランドは、グラマーバストの女性たちが下着に出会え、楽しめる場所。インスタグラム等で随時情報更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。