アパレルラインへの挑戦。きっかけは、お客様の声
これらのアイテムの発売に至ったきっかけは、お客様の声でした。ANNEBRAスタッフは、自社のデザインランジェリーを首元や背中の開いた洋服や透け感のある素材と組み合わせ、ファッションとしてコーディネートして店頭に立っています。それを見たお客様から、「ランジェリーと洋服のコーディネートが素敵!ランジェリーを見せられるお洋服はどこで買うの?」という質問を受けることもしばしばありました。ブランドとしても、お客様に日常的にランジェリーをファッションに取り入れて欲しいという想いがありました。
そして、今回のアパレルラインの企画がスタートしました。アパレルラインのデザイナーであり代官山店の店頭にも立つレイさんを中心に、企画や生地選びなど0からのスタートとなりました。他のスタッフも含めて度重なる打合せを行い、何度もサンプル作成と修正を繰り返しました。
お客様と接する店頭スタッフでもある、デザイナーの想い
デザイナーであるレイさん自身は、幼少期からキラキラしたものやレースといった華やかなものに興味があり、中学時代にVictoria’s Secretのショーを見て感銘を受けたということです。ランジェリー姿の自信に満ち溢れた女性たちを見て、ランジェリーに興味を持ったそうです。「ランジェリーって、こんなにも女性を綺麗に見せてくれるんだ。」その想いは彼女の中に強く残り、服飾専門学校で洋服のデザインを学んだ後、仕事をしながらランジェリーが学べるようにと、ANNEBRAへの就職を決意しました。
お客様の声、そしてブランドの想いが詰まった今回のアパレルライン。若きデザイナーの彼女にとっては、新たなチャレンジだらけで不安も大きかったといいます。そんな時、ANNEBRA JAPAN社長や周りの上司たちのサポートを受けながら、今回の発売に至りました。「社長や周りの上司が助けてくれ、感謝でいっぱいです。」そう語る彼女の表情はキラキラ輝いていました。
ランジェリーブランドだからこその、こだわりが詰まったデザイン
アパレルラインのサマードレスは、シアーワンピースとバックオープンワンピースの2アイテムを展開します。ファッショナブルなランジェリーブランドだからこそ、“下着”ではなくファッションアイテムの一つとして“ランジェリー”を美しく生かす。そして、多くのお客様に楽しんでほしい。そんなこだわりが詰まっています。また、幅広い年齢層・体型に対応できるようシンプルかつ美しいシルエットにこだわっています。
■シアーワンピース(ブラック、ピンクベージュの2色展開) 柔らかく通気性の良いシフォン地のワンピース。シフォン素材ですが、ストレートでボリュームの出にくいシルエットに仕立てられています。背中と袖、裾にスリットが入っており、長袖でも涼しげな印象です。エレガントなブラックと、上品なピンクベージュの2色展開です。ピンクベージュは、肌色を美しく見せ、ヌーディ感が出過ぎないよう色にこだわっています。
■バックオープンワンピース(ブラック、アイボリーの2色展開) “1枚でも着られる”にこだわったワンピースです。しっかりとした高級感のあるサテン生地で、背中の開きからブラジャーのデザインを見せつつも、ストラップやホック(アンダー部分)はワンピースから見えないように設計されています。そして、バスト部分は立体的に仕上げられており、バックの開き下部分にゴムが内蔵され伸縮するため、B~Gカップまで対応できるよう設計されています。
さらに、バスト部分は生地が2重になっておりブラジャーのレース地を透けにくくし、脇部分もブラジャーが見えにくい高さにデザインされています。まさに、ブラジャーとショーツの上に“1枚でも着られる”ワンピースです。デザインブラジャーを着用しない日でも、ブラジャーが見えてしまうことなく着られるのが嬉しい。こちらのワンピースも、裾にスリットが入っており、歩いたときに上品な肌見せが叶います。
ANNEBRA JAPANでの主な客層は20代後半から30代となるものの、実際には20代~70代までの幅広い顧客を持っています。そのため、それぞれの女性たちの体形や、年齢によって体の変化が気になる場合でも使いやすいよう、シンプルかつ体のラインを拾いすぎない美しいシルエットにこだわっています。
お客様との繋がりから生まれたアパレルライン
細部までのこだわりが詰まったアパレルライン。ブランド側の視点だけでなく、しっかりとお客様の声や悩みも取り入れられています。どの業界のブランドでも、お客様のニーズを的確に把握し、商品に取り入れていくことは容易ではありません。今回ANNEBRA JAPANが多様なお客様のニーズを把握できたのは、一体なぜでしょうか。
その秘訣の一つは、お客様との相互的なコミュニケーションにあるでしょう。ブランド側から一方的に商品の品質やデザインをアピールするのではなく、店頭に立つスタッフが自らアイテムを着用し洋服とコーディネートすることでお客様に対してランジェリーの新たな楽しみ方を発信しながら、お客様と対話しています。また、店頭での接客だけではなく、SNSや公式LINEなどを通じてもお客様とコミュニケーションを図り繋がることで、お客様側からのコメントも参考にしています。店頭での接客や定期的に行われるインスタライブでは、お客様が様々なお悩みを共有してくれることはもちろん、お客様の方からANNEBRAのアイテムを使用したコーディネート方法を提案されることもあります。
そういった反応が得られるのは、魅力的なアイテムと店頭での親身な接客に尽きるところですが、加えてオンラインとオフライン(現場)でお客様と繋がり、相互にコミュニケーションしている点も大きいです。これからの時代に必要なブランドとお客様の関係性を反映していると言えるでしょう。
ANNEBRAが伝えたいランジェリー
「最近ではアパレルブランドからもボディスーツをお洋服として提案していて、“隠すモノ”から“魅せるモノ”へとランジェリーの概念が変わってきています。メンズライクなファッションの一部からレースを魅せてみたり、テディとパンツと合わせてみたり、いつも着ていたお洋服の表情が変わって新たな楽しみが増えてきます。ぜひファッションのスパイスとしてランジェリーをお楽しみください。」ANNEBRA JAPANの中山社長はそう語ります。
ランジェリーはインナーとしてだけでなく、ファッションの一部として進化を遂げつつあります。今回のアパレルラインも、ランジェリーを幅広く楽しめるアイテムとして展開しています。
ANNEBRA JAPANでは、本国タイからのランジェリー輸入だけでなく、日本側からのデザイン希望やニーズを現地側に伝え、日本独自のサイズ展開や商品展開を行っています。そして本国タイとも相互に繋がりながらランジェリーの魅力を発信するANNEBRA。今後の新たな展開にも注目です。