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Z世代が提案するファッション×ランジェリー。二刀流デザイナーの挑戦-Lilose郡樂道美さんインタビュー(前編)

Category / インタビュー

Liloseのデザイナーでありオーナーの郡樂道美
2021年10月にローンチしたばかりのランジェリーファッションブランド、Lilose(リローズ)。デザイナー兼オーナーである郡樂道美さんは1996年生まれ(現在25歳)、いわゆる“Z世代”である。直近を振り返り、「はじめての注文が入ったときは、本当に涙が出た」と素直な思いを話してくれた。自らランジェリーとアパレル両方のデザインを手がけ、「ランジェリーファッション」を提案する道美さんに、Liloseを通して表現したいもの・伝えたいことなどについて伺った。

「ファッションもランジェリーも好き」が土台に

━━ランジェリーを好きになったきっかけは?

もともと洋服が好きで、中学・高校生ぐらいから、ファッションのブランドを自分で持ちたいな、と思っていました。服飾の専門学校である文化服装学院に入学し作品を作っている中で、自然とランジェリーっぽいディテールを取り入れていることに気づき、そこで自分がランジェリーも好きであることにも気がつきました。ランジェリーに関わる仕事がしたいと思い、卒業後ANNEBRA(アンブラ)に入社しました。

アンブラを退職したのは2021年の6月です。ずっとブランドをやりたいという思いがあったので、半ば衝動的に(笑)、今やるぞ、となって退職しました。アンブラで働かせてもらったのは本当に良かったです。働いている方の人柄が本当に良く、今でも応援してくれています。

ANNEBRA時代の同僚と
ANNEBRA時代の同僚と

━━ファッションはいつ頃から好きだったのですか?

小さい頃から洋服は好きだったと思います。一つ覚えているのは、小学校の時に、仕事をしている人にインタビューをするというような授業があり、同じ文化服装学院卒で、ファッションに関わる仕事をされていた友だちのお母さんにインタビューをしたことはすごく記憶に残っています。

販売の経験を経て、自身のブランド立ち上げへ

━━前職のご経験からは、どんなことを学ばれましたか?

作る技術は専門で学びましたが、販売に関して、前職で学べたことはすごく大きかったです。フィッティングさせていただくことで、お客さんがどんなものを求めているのかや、バストに関するさまざまな知識もつきました。どういう時にお客さんがこのランジェリーを着たいのか、もっとこういうデザインだったら良いなといった声や、着心地に関してなど…。販売の経験がなかったら、考え方も違っていたと思います。

アンブラのお客さまはどちらかというとランジェリーが好きな方が多かったので、ランジェリーやバストに悩みがあるというよりは、「自分がこういうのが好きだから着る」、といったポジティブな方のほうが多かったです。

ただ、自分のサイズを分かっていない方、先入観でサイズを選んでしまっていたりする人もまだまだ多いのかな、と。私の周りでも、フィッティングでサイズを測ったことがないという人もいます。実は、私自身もそうだったんですよね(笑)。自分で測ったサイズだけで買っていて、実際は全然違うサイズだった。

あとは、やはり谷間を作りたいという人もまだ多いのですが、最近私の周りでは、盛るというよりは楽なランジェリーのほうが良いという人も増えているように感じます。盛りたいと思っている人は少し減っているのかな、という気がしています。

ランジェリーはもっと自由に楽しんでいい、という感覚は、Liloseを始める際に強く影響を受けた部分でもありますね。

━━学生時代から、自身のブランド立ち上げは見据えていたのですか?

いずれはやりたい、というのはずっと思っていました。そのために専門に入ったのだから、なんとしてでもやらなければ、と。(服飾の専門に行くことに)初めは親に反対もされていたんです、普通の大学でも良いんじゃないかと。なので、ブランドをやるのは自分がやりたいのはもちろんですが、専門に行かせてくれた親のためにもというか…、“頑張ろう”と思って。

━━実際に、夢だったブランド立ち上げをしてみて、いかがですか? 

思った以上に大変だな、というのが大きいです。授業で知識として学んだことと、実際にやるのとでは勝手が違いますし、今は一人でやっているので、好きなデザイン以外の仕事、特にお金の管理の部分は大変です。勉強しながらやっていますが、難しいですし、あまり好きじゃないこともあって大変です(笑)。

工場に関しても、洋服だと、小ロットでもやっていただけるところもあるのですが、ランジェリーはなかなか難しくて。やっと見つかったところでも、納期がすごく遅れてしまってうまくいかなかったり…そのときは精神的にきつかった部分もあります。立ち上げたばかりのブランドで、少ない量でも縫製を受けてもらえる工場を探すのは大変です。

ですが、自分がデザインしたものがサンプルとして上がってきたときは、夢が一つずつ叶っていくような、本当にうれしい瞬間です。最初の注文が入ったときには、本当にうれしくて涙が出ました。今でも、そんなに日々頻繁に注文が入るわけではないので、注文をいただく度に毎回すごく感動します。

Liloseが提案する、「ランジェリーファッション」とは

提案するのはランジェリーだけでない
提案するのはランジェリーだけでない

━━Liloseが提案する「ランジェリーファッション」ですが、作り手としてファッションとアパレルを初めからどちらも手がけるというのはなかなかハードに思えます。どんな思いがありましたか? 

ランジェリーを好きになるというのは結構ハードルが高いのかな、と思っていて。同年代でも、下着は消耗品として認識している人も一定数います。なのでファッションとして提案することで、ランジェリーに興味を持ってもらいやすくなったら良いなと思っています。

ランジェリーに興味を持つことは、自分自身の身体を理解する、愛する、というところにもつながっていますし、「自分は胸も小さいし、下着なんてなんでもいいや」と思ってしまう人が減ったら良いなと思います。結果、ランジェリー好きの輪が広がっていくというか、ランジェリー好きな人が増えていったらうれしいですね。

━━ブランドコンセプトについて、教えていただけますか?

Liloseのコンセプトである、“Give you strength.” パワーを与える、この服を着たらパワーを得ることができる、といった意図で、自分のための勝負服というイメージです。

「自分らしさを楽しめる」というのは、ランジェリーファッションは合わせるものによって雰囲気が変わってくるので、その人らしく組み合わせて欲しいな、という思いを込めて。

ランジェリーファッションだからこそ、自分ならではの表現ができるのかな、と。

販売のお仕事をしているときにも、「かわいいランジェリーを着ていると頑張れる」と言ってくれるお客さんがとても多かったので、私自身も、そういう気持ちを自身のブランドで提供していきたいという気持ちです。

━━「Lilose(リローズ)」のブランド名の意味は?

百合(ゆり)のLilyと、バラのRoseを組みあわせた言葉です。百合の花言葉が、「威厳」。バラは「美しさ」。

西洋では、その2つにスミレを足した3つのお花が理想の女性とされるそうですが、スミレの花言葉は「謙虚」。私の中では、その謙虚という言葉が理想像とは少しイメージが違ったので、LilyとRoseの2つの組み合わせにしました。

外見的な美しさだけではなく、内面的な美しさと威厳を兼ね備えた人に、Liloseの服を着たらなれるよ、というイメージで作っています。

***

ブランドとしてまさにスタートを切ったこのタイミングで、お話を伺うことになった今回。

挑戦し始めたばかりの道美さんのフレッシュな声を聞くことができ、うれしく思うと同時に、トレンドを牽引する若い世代による新たな「ランジェリー×ファッション」の提案にワクワクが止まらない。後編では、ブランドを通して発信していきたいことなど、よりコアな部分についてお伺いする。

Lilose(リローズ)

2021年デビューのランジェリー×アパレルブランド。魅せるランジェリーとそれに合うアパレルを展開し、組み合わせを楽しんでそれぞれの自分らしさを表現出来る様なランジェリーファッションをご提案。ブランドコンセプト「Give you strength」の様に一見シンプルなデザインの中に強さを感じるディテールを取り入れた、着る人に力を与えてくれる様なアイテムを作っています。また、女性のエンパワーメントを図る事で、すべての方が他者に干渉されず自分の好きなファッションを楽しめる社会を目指します。

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