ポップアップのコンセプトと限定オーダーメイドランジェリー
今回のポップアップのコンセプトは、Kriss Soonic Japan設立10周年。10周年を記念して、発売当初から不動の人気を誇るスーザントップの新色10色展開を発表。春夏にピッタリのパステルな新色から、シーズン問わず使えるベーシックな色味まで豊富にそろう。
こちらは今回のポップアップに限り、自分だけのデザインとして、好きなレースやリボン、袖丈等を選び、オーダーメイドできる。特別なイベントとあって、平日にも関わらずお客様が途切れることが無く、4/4 18:00から開催されたオープニングパーティでは、開始と同時に多くのお客様が訪れ、スーザントップを着用して会場を訪れる方もおり、会場は盛り上がりを見せていた。
スーザントップは、トップス全体がレースでできており、フロント部分がオープンになっているデザインであるため、インナーにキャミソールやTシャツを合わせて楽しめる。日本ではランジェリーを使ったファッションが海外ほど浸透していないものの、こういったトップスとしてのコーディネートであれば、ランジェリーファッション初心者でも取り入れやすい。デザイン全体のレースでセクシーさを出しつつも、首元のリボンやパフスリーブ(半袖のみ)で可愛らしさも残す。パンツスタイルはもちろん、スカートでも合わせやすく、若者から大人の女性まで楽しめるデザインになっている。
ブランド創始者でデザイナーでもあるKrissさんは、日本の"Kawaii"にインスピレーションを受けており、どのアイテムも繊細でファッショナブルなデザインの中にも、リボンやキャットマークなど、どこか可愛らしさを残すのが特徴だ。
ポップアップ限定 オーダーメイドランジェリーへの想い
また、実はKriss Soonikのすべての商品は、エストニアのアトリエで職人2人が手作業で縫製を行っている。一つ一つ想いを込めてハンドメイドされた美しくファッショナブルな商品は気持ちを高めてくれること間違いなしだ。
さらに、少人数でのハンドメイドにより生地を無駄なく使えるため、サステナブルであるという事も特徴の一つ。余ったレースは、アイマスク等の小物類の製造に使用されている。必要最小限の材料を使用して無駄を出さない、というのもサステナブルの重要なポイントだ。
「今回スーザントップをオーダーメイドにするという決断をした理由の一つは、そういったブランドのサステナブルな取り組みをもっと多くの人に知ってほしかった。」とKriss Soonik Japan代表の蜂谷さんは語る。
ファッショナブルなKriss Soonikだからこそできる 春夏おすすめコーディネート
そして、Kriss Soonik Japanの春夏のおすすめコーディネートも伺った。
まずは、スーザントップを使ったコーディネート。スーザントップの下にTシャツを重ね、デニムと合わせるスタイル。繊細でセクシーなレーストップスをTシャツとデニムでカジュアルダウンすることで普段使いしやすく。また、スーザントップの首元のリボンやパフスリーブでフェミニンなアクセントも。
続いては、7分丈の腕の部分にグリーンのファーが付いたトップス。こちらはベースの色味がネイビーであるため、どんな色身にも合わせやすく、デニムをはじめ、ショートパンツやミニスカートとも相性抜群だ。ベースは落ち着いた色味ながらも、ファーのグリーンを効かせることで、春らしい華やかさも演出できる。
Kriss Soonik Japanをはじめたきっかけ
Kriss Soonik Japanを設立する以前は、商社で勤務していた蜂谷さん。26歳の時に有限会社を設立後、ルームウエアのセレクトショップを開始。その後、フランスで開催されるパリ国際ランジェリー展を訪問するも、当時の訪問者は(総合商社や卸業者などの)スーツを着た男性が多く、大手ブランド等の取引の多くはそういった企業がすでに開始していたため、"もっと面白いことをやりたい!"と感じた。そして、ニューヨークで開催されるランジェリー展示会Curves(カーブス)でKriss Soonikの創業者であるKrissさんと出会う。当時はKrissさんお一人で運営していたブランドであったが、蜂谷さんはKriss Soonikの商品の素晴らしさや日本展開の可能性を感じ、Kriss Soonik Japanを設立。
現在もブランドチームは少人数ではあるものの、少人数のチームであるからこそ、小回りの利く運営ができるという利点もあるそう。例えば、今回のポップアップのメイン商品であるスーザントップ。実はかつて製造本国ではボディスーツとして発売されていた商品だ。しかし、当初日本ではまだまだボディスーツが浸透しておらず、販売先の百貨店からも「ボディスーツだとなかなか販売が難しいんですよね。」という声が上がった。そして、蜂谷さんがブランド創始者のKrissさんにそれを伝え、ボディスーツではなく、日本ではトップスとして売り出すこととなった。トップスとして生まれ変わったスーザントップは、9年経った今でも、日本で根強い人気を誇っている。
また、今回のポップアップのメインビジュアルであるイラストも、ポップアップ開催が決定した際(開催の1か月程前)に、蜂谷さんがKrissさんに打診し、現地の専属のデザイナーが仕上げてくれたもの。こちらはメインビジュアルだけでなく、キュートなスウェットとして今回のポップアップに登場。
アイデア発案から商品化までのスピード感。これは大手ブランドではなかなか実現できない強みだ。様々な商品が、現場からの声やインスピレーションから誕生、改良されており、ブランドとファンが一体となってKriss Soonikを作り上げている。
蜂谷さんが感じる、日本と海外のランジェリーに対する意識の違い
ヨーロッパをはじめとして、海外のランジェリー事情に詳しい蜂谷さん。Kriss Soonik Japanを経営する中で感じた、日本と海外のランジェリーに対する意識の違いについてもお伺いした。「日本では、バストトップが透けていると抵抗がありますよね。でも、海外ではそういった意識が日本に比べて少ないので、布面積の少ないトップスをブラなしで一枚で楽しんだりします。また、ルームウェアのチュールやレースの透け感も恥ずかしがらず楽しんでいる印象です。」日本では、まだまだ"ランジェリー = ブラジャー/ショーツ = インナーとして使用するもの"という印象が強い。そもそもランジェリーとは、(広義でいうと)ブラジャー、ショーツ、ナイトウエア、ルームウエア(キャミソールやスリップ、ボディスーツ含む)を指す言葉であり、ブラジャーやショーツだけを示すものではない。そして、コーディネートは、洋服のみで楽しむだけではもったいない。まずは取り入れやすいレース素材のトップスやルームウエアを普段のコーディネートに取り入れてみる。すると、洋服だけでは表現できない繊細さや色っぽさを演出できる。Kriss Soonikのファッショナブルで"Kawaii"のエッセンスが効いたアイテムを、ぜひ一度手に取って見てはいかがだろうか。