バストの「老け」とは?
老けたバストとは、どのようなバストなのでしょうか。位置・デコルテ・距離の3つのポイントから紹介します。
バストの位置が下がってきた
胸はほとんどが脂肪でできているため、重力の影響を受けやすく、年齢とともに下垂します。バストが大きい人ほど垂れやすくはなりますが、バストサイズに関係なく、女性なら誰でもバストは重力の影響を受けるため、垂れないように気をつけなければなりません。
下垂対策をしていないと、年齢以上にバスト位置が下がってしまい、老けバストに見えてしまう可能性大です。
デコルテが寂しくなってきた
痩せていないのにバストのボリュームが歳を重ねるにつれ減った、と感じていませんか。それはデコルテ部分の脂肪が減ったことが原因かもしれません。加齢によりデコルテ部分のボリュームが減り、バストが削げたように見えることがあります。
ホルモンバランスの変化によりバストのハリが損なわれたり、クーパー靭帯の損傷によりバストを支える力が減ったりと、加齢によりバストは変化するものです。手触りも弾力が減り柔らかくなっていきます。
バストが離れてきた
長年のクセにより、離れ乳になっている女性もいます。横長に広いバストまわりは、老けや太った印象を与えます。鎖骨の中央とバストトップを結んだ三角形が底辺の長い二等辺三角形になる場合は、離れ乳であるといえるため、一度確認してみてください。
美しく見えるバストの位置とは
理想のバストの条件は、次の2つです。
正三角形になる位置
先ほど紹介した、鎖骨の中央とバストトップを結ぶと正三角形になるバストが理想です。ブラをつけていない状態で、鏡の前で確認してみてくださいね。
日本人は左右のバストが少し離れ気味ではあるため、きれいな正三角形になる方は少ないです。バストが徐々に老けていないか確認するための指標として、三角形の形の変化を確認すると良いですね。
肩と肘の真ん中になる位置
ブラを外しリラックスした状態で腕を降ろし、バストトップの位置を確認してみましょう。バストトップが肩と肘の中央になる位置が、バストの理想の高さです。
ブラを着けた際には、この位置にバストトップがくるようにストラップを調整するときれいなバストに見えますよ。
バストの老けを早めるNG行動
普段の何気ない習慣がバストの老けを早めているかもしれません。ここで紹介する6つの習慣に心当たりがある方は要注意です。
家ではノーブラ
自宅ではリラックスして過ごしたいものですよね。帰宅したらきつい下着は脱ぎ、ノーブラになる方も多いのではないでしょうか。バストがサポートされないノーブラの状態では、バストは重力の影響をダイレクトに受けてしまいます。
毎日ブラトップ
ノーブラではなく、ブラトップは必ず着用しているから大丈夫と安心することもNGです。日中もブラトップで過ごしている方は、バストを揺れから守れていないため、下垂やクーパー靭帯損傷を引き起こしているかもしれません。
また補正力のない下着は、バストの肉が背中や脇へ流れやすいため、徐々にバストのボリュームが減る原因です。
長時間猫背でスマホ
猫背もバストが老け見えする要因です。猫背の姿勢を続けていると、バストを支えてくれる大胸筋や小胸筋が縮んでしまいます。脇下や鎖骨下を押してみて痛みを感じる方は、筋肉が凝っている可能性があります。
スマホを見る姿勢は猫背になりやすいため、長時間のスマホ使用は気をつけましょう。
睡眠不足
睡眠もバストの老化に影響大です。睡眠中は成長ホルモンが多く分泌されるといわれています。睡眠不足であったり良質な睡眠が取れていなかったりすると、成長ホルモンの分泌が減少してしまうため、バストのハリが失われます。
1年以上前に購入したブラを愛用
毎日ブラを着用している方でも、気をつけなければならない点があります。それは、ブラの使用期間です。お気に入りのブラや購入時にバストにフィットしたブラを愛用し、長い期間使っていませんか。着用や洗濯によりブラは伸びてきますし、バストの形やサイズは年月とともに変化します。
着用頻度が3日に1回の場合、ブラの適切な買い替え時期は1年と覚えておきましょう。
ランニング中にスポブラを使わない
ランニングしているときは、バストは大きく上下に揺れます。バストを支えているクーパー靭帯は大きな振動を受けると、伸びたり切れたりしてしまいます。一度損傷してしまったクーパー靭帯は、元には戻せません。スポーツ用でないブラで運動すると、サポート力が足りず、クーパー靭帯を傷つけてしまいます。
今すぐはじめたいバストの老け対策
アンチエイジングの取り入れは、早ければ早いほど吉です。6つの対策を実施して、バストの老化を防ぎましょう。
ブラを正しい位置でつける
ブラの正しいつけ方を知っていますか。どんなに良いブラを着用していても、正しくない位置でブラをつけることは、バストが垂れてしまう原因です。正しいブラのつけ位置は、バージスラインとワイヤーがちょうど沿うところです。
ブラのワイヤー位置がバージスラインより下にあると、胸が実際の位置より下に見えてしまいます。またバスト位置を高く見せたいからと、ワイヤー位置をバージスラインより上にすると、ワイヤーがバストに当たって痛くなってしまうため注意しましょう。
寿命が過ぎたブラは使わない
ブラの寿命は、約1年です。何年も愛用しているブラは、補正力が低下して購入したころのフィット感は失われています。また古いブラを使い続けることで、バストの肉が脇や背中に流れやすくなります。見た目が古びてきている、ワイヤーが当たって痛いなど、寿命がきているブラは手放し、新しいブラを購入しましょう。
現在の正しいサイズを確認してブラを選ぶ
実際のバストサイズよりも、小さなブラサイズを選んでいる女性が多いといわれています。そのため新しいブラを購入する際には、実店舗で店員にバストサイズを測定してもらうと良いでしょう。
以前と同じブラサイズを安易に選ぶこともNGです。バストのサイズや形は変化します。新しいブラを購入するときは、毎回バストサイズを測り直すようにしましょう。
極力揺らさない
損傷したクーパー靭帯は元に戻らないため、クーパー靭帯を傷つけないことが大切です。運動中はもちろん、ただ歩いているだけでもバストは揺れています。運動中はスポーツブラ、日中はワイヤー入りブラ、リラックス時はブラトップ、就寝中はナイトブラなど、シーン別に使い分けることで、バストを揺れから守りましょう。
体幹を鍛える
ブラに頼るだけでなく、体幹を鍛え猫背を改善することで、バストを下垂から防ぐことができます。姿勢が良くなることで、バストが自然と上向きになる効果も期待できますよ。
ヨガやピラティスなどリラックスしながら体幹を鍛えられる運動では、女性ホルモンであるエストロゲンが分泌するそうです。エストロゲンの分泌により、肌のハリがアップし、バストアップにも効果があるといわれています。
良質な睡眠をとる
良質な睡眠により、成長ホルモンの分泌を促すことも重要です。入眠後3時間は成長ホルモンが多く分泌するといわれているため、しっかりと眠れる環境を整えられると良いですね。寝る2~3時間前には入浴を済ませる、寝る1時間前にはスマホの使用をやめるなど、スムーズに入眠できるよう生活習慣を見直してみましょう。
バストの老けを防ぐといいこと
バスト老化から守るメリットは、バストを美しく保てるだけではありません。
洋服がきれいに着られる
バストトップが高い位置にあると、ピタッとした服装もスタイル良くきまります。バストとウエストの距離が開くことで、ウエストまわりがすっきりして見える効果も期待できますよ。
プロフィール写真が若々しくなる
デコルテにボリュームがないと、上半身のアップ写真では胸まわりが少し寂しい印象を受けることもあります。バストサイズが大きいかどうかに関係なく、デコルテにボリュームがあると、服の上からでもバストにハリがあるように見え、若見えしますよ。
姿勢が良くなる
バストが老けないために体幹を鍛えたり猫背を直したりすることで、自然と良い姿勢で過ごすことが身につきます。ランチをしているときや会議中など、何気ないときにもきれいな姿勢でいることは、それだけですてきな女性である印象を周囲に与えられますよ。
早めの対策で、バストを老けから守ろう
重力に逆らってバスト位置を上げることは難しいですが、バストが垂れたり離れたりする老けを防ぐことはできます。猫背の改善や睡眠不足解消など、日常生活を見直すことが大切です。下着はシーンに合ったものを選び、寿命である1年で買い替え、正しい位置で着用できると良いですね。すぐに取り組めることは、今すぐ取り入れて、美しいバストを保ってくださいね。