なぜガードルが必要?お尻の構造を知ろう
ボディメイク効果はもちろんのこと、ガードルには「ヒップを揺れから守る」というメリットがあります。日常生活でヒップの揺れを強く感じることは少ないかもしれませんが、実は階段を降りるときや小走りしたときなどには、バストと同じようにヒップにも振動が伝わっています。
基本的にバストとヒップの構造は似ており、ヒップの脂肪は筋肉と脂肪の間にある筋膜からつながった結合組織によって支えられています。バストを支えるクーパー靭帯のように、この組織も加齢や揺れの影響をダイレクトに受けると結合が緩みやすくなります。一度緩むと加速度的にヒップが柔らかく揺れやすくなり、たるみや垂れが生じるのです。
何歳からでも遅くない!ガードルを履くことに意味がある
もちろんできるだけ早い段階からガードルを着けるのが理想ですが、何歳からはじめても遅いということはありません。思い立ったその日からガードルでヒップを守ってあげましょう。
ガードルを履くことに抵抗がある場合は、着圧のあるスパッツやタイツを試すのもいいかもしれません。ケアをしないと、年齢を重ねるにつれてどんどん下垂するヒップのお肉たち。「30代になって急に太ももが太くなった」という場合は、“元ヒップのお肉”がお尻と太ももの間を埋めている可能性も。いつまでもプリッと上を向いたお尻をキープするため、しっかり揺れ対策をしていきましょう。
メリット半減、むしろ逆効果!?ガードルを履くときの注意点
ガードルの魅力をご紹介しましたが、「ガードルを履いている=絶対にお尻が揺れない、垂れない」というわけではありません。合っていないサイズや誤った着用方法が続くと逆に体に負担をかけ、トラブルが発生することもあるので要注意です。
こんなガードル&着用に注意!よくあるNG例
・細くタイトなラインを作りたいので、無理してぎゅうぎゅうのものを履いている
・長時間履きっぱなし
・ウエストや太ももに、ガードルの裾が強く食い込んでいる
・締め付けを避けるために緩めのサイズを選んでいる
心あたりがあった方も多いのではないでしょうか。せっかくガードルを着用しても、体に合ったものを履いていないと逆にリンパや血流を悪くさせる恐れがあります。
ヒップを小さく見せたいと思うばかりに締め付けが強すぎるものを選ぶと、圧迫されたり型がついてしまい余計にボディラインを崩す原因になることも。またキツく締め付けることにより、色素沈着や肌荒れなどが起こる可能性もあるので要注意です。
昨今のトレンドは、女性らしさを感じる“大きめヒップ”。ボリュームダウンを意識しすぎず、体にあったサイズを選ぶようにしましょう。
ガードルをキレイに履くための秘訣
次に大事なのが履き方です。ショーツを履くように下からスッと脚を入れ、引っ張り上げるだけ!という人も多いですが、この履き方だとヒップを押し潰してしまいます。
キレイに履く秘訣は、一度履いたあとにお尻の下に手を入れ、ぐっと引っ張り上げること。ガードルの丸み部分にしっかりお肉を収めるように調節するのが、正しい履き方になります。さらに体に馴染ませるために、履いたあとに軽く脚を動かしたり体をねじってみてください。動いたときにキツいところ、ズレるところがないか確認してみましょう。
サイズ選びのポイント
最後に、正しいサイズの選び方をご紹介します。体にあったものを着用していないと、以下のようなサインが出ます。その場合はより伸縮性の高いものを選ぶか、1サイズ大きなものを選びましょう。
<チェックポイント>
・ウエストが余り過ぎていたり、食い込んで段になっていないか
・おへそ側(表)と背中側(裏)とでウエストまわりの高さがズレていないか
・ヒップが押し潰されてフラット(ぺたんこ)になっていないか
・股部分が締められすぎて、痛みが生じていないか
・動いたときに裾がめくれあがってこないか
ガードルのサイズは、「ウエスト」と「ヒップ」で決められています。ただ、以下のように若干の被りをもって設計されているので、実際に履いてみるのが良いでしょう。ご自身の体型や着用感の好みに合わせて、最適なサイズを選んでくださいね。
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「58」=ウエスト55〜61/ヒップ79〜89
「64」=ウエスト61〜67/ヒップ82〜93
「70」=ウエスト67〜73/ヒップ86〜96
「76」=ウエスト73〜79/ヒップ89〜99
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例えば「ウエスト61cm/ヒップ86cm」であれば、サイズ58でも64のいずれも着用可能です。ウエストがタイトな方やしっかりヒップも補整したい場合は58を、ゆとりを持って着用したい場合は64を選ぶとよいでしょう。
最近はガードルも進化しており、お尻の部分が立体成型になっていてお尻の丸みをしっかり見せるタイプのものや、太もも&下腹に伸びないリジット素材を織り込んだものなど、快適でありながら美しいボディラインをメイクするタイプも多数展開されています。
素材や編み方、形状も多種多様。夏場には全面メッシュ+クロッチ付き(ショーツなしでも着用できるタイプ)、カジュアルなシーンではショーツのようなガードルを選ぶのも良いですね。
しっかりとケアをすれば、何歳からでも体は応えてくれます。毎日の積み重ねによって、数年後のあなたが劇的に変わるはず。ガードルを使いこなして、いつまでも自信を持てる体をキープしましょう!