ノンワイヤーブラだと胸が垂れるのでは?
一般的に、ワイヤーのないブラジャーはバストが揺れやすく、胸の下垂に繋がると言われています。たしかに、ノーブラ生活を続けると胸が垂れやすくなるのは紛れもない事実。胸が過剰に揺れることで、バストを支えるクーパー靭帯が切れたり伸びたりすることからバスト全体が垂れ下がってしまうのです。
クーパー靭帯の主成分は、コラーゲン繊維組織。乳腺を皮膚・筋肉につなぎとめ、バストの下垂を防ぐ吊りケーブルの役割を果たしています。残念ながら、回復性のないクーパー靭帯は一度切れると元通りになることはありません。クーパー靭帯が切れたり伸びたりする原因は加齢や出産・妊娠、授乳、激しい揺れなどさまざまですが、揺れを最小限に留める努力は今すぐ実践できそうですね。
ワイヤー入り=絶対に揺れない&垂れないではない
バストの下垂対策は、ワイヤー入りブラジャーを着用してさえいれば完璧ということではありません。小走りしてみたときに、乳房の揺れが押さえられない程度のホールド感では、振動がもろに乳房に伝わってしまいます。ワイヤー入りブラジャーでも、運動時には1/3程度の振動しかカバーできていないといわれています。ノーブラで生活した場合のクーパー靭帯への衝撃ははかり知れませんね。
上記をふまえると、バストの垂れ防止には「しっかりと乳房を固定できるホールド感のあるワイヤー入りブラを着用するのが好ましい」ということになります。“一日中ワイヤー入りブラジャーを着用したほうがいいのかな”と不安になった方も多いかもしれませんが、実はノンワイヤーでもホールド力が高ければ問題ありません。最近ではノンワイヤーでありながらワイヤー入りと変わらないバストメイク力を発揮するものも多く発売されています。
また、ワイヤー入りであっても体に合わないものを着用すると、胸の成長を妨げたり横隔膜を圧迫したりとさまざまな悪影響をもたらす可能性があります。ワイヤーの歪みがないか、バストサイズの変化が生じていないか定期的に確認しましょう。
ノンワイヤーブラジャーのメリット
次に、ノンワイヤーブラジャーのメリットを見ていきましょう。
締め付けられず快適!運動時にも最適
最大の特徴は、ワイヤーが入っていないため、締め付けを感じることなく胸を支えられること。 体をねじっても痛くなりにくいので就寝時にも最適ですね。大きな動きをとったときも皮膚に食い込む心配がありません。
「締め付けが苦手だから、休日はノーブラが基本」なんて女性にこそ、ノンワイヤーがおすすめ!ワイヤーが入っていなくても胸を支えるホールド力に優れ、バストを包んでくれるものを選んでみましょう。
とくに運動シーンで着用する場合は、衝撃を抑えて揺れを最小限に留める一枚が必須!①ブラジャーの中心部分が浮いていないか、②バストトップに隙間がないかの2点を確認してみましょう。着脱時に多少キツさを感じても、運動時にピタッとしたほうが安心です。
スポーツ用ブラは通常のブラよりもホールド感が高く、その分多少の締め付け感が生じます。定期的に運動をされる方は、リラックス用とは別のスポーツブラを準備しておくとよいでしょう。
幅広い体型にフィットするから選びやすい
ワイヤー入りブラジャーと比較すると、ノンワイヤーブラジャーのほうが自分にフィットする一枚を見つけやすいのも魅力のひとつ。伸縮性に優れているので、肩幅や両肩の位置、バストサイズ、姿勢などの多少の違いはカバーできます。
気軽に洗濯できる
ワイヤー入りのブラの場合、基本的に洗濯機で洗うのはNG。ワイヤーの歪みや型崩れを防ぐため、優しく手洗いする必要があります。その点ノンワイヤーブラなら、洗濯機の手洗いコースで洗うことも可能。そこまで気を使わなくてよいので、日々の洗濯がラクになりますね。
ノンワイヤーブラジャーの選び方
では、胸が垂れにくい「ノンワイヤーブラジャー」はどう選べばよいのでしょうか。意識すべきなのは①ホールド力、②サイズ、③素材の3点です。アンダーベルトがしっかりと体に沿っていて、背中の肉やお腹の肉を胸に集められるホールド力の高い一枚を選びましょう。
さらにフィットするものを選びたい場合は、胸をしっかりと支えることができる固めの素材であり、かつ肩紐調節ができるタイプを選ぶのをおすすめします。
就寝時もバストケア
バストは一度垂れてしまうと、二度と元に戻すことはできません。だからこそ、室内でのリラックスタイムや就寝中も油断大敵!バストをブラで支えて、揺れや衝撃を防ぎましょう。補正力の高いワイヤー入りブラジャーは不可欠ですが、ときにはバストを解放してリンパの流れを良くしてあげるのも美バストを作る秘訣です。いつまでも美しいバストを保つために、ぜひホールド力の高いノンワイヤーブラジャーを探してみてくださいね!