パッドの種類
●レモン型(ハーフパッド)
レモンの形をした「変形楕円状」のパッドで、スリムなものは半月型とも言われます。バストを大きく見せたり美バストを作ったりするときに最適 。1枚で使用するのはもちろん、重ね付けすると2サイズアップさせることも可能です。 バスト全体に密着するので、限りなく自然で豊かなバストラインを作り出せます。
レモン型には、バストラインに沿いやすいという特徴もあります。なかには、1つのパッドでボリューム感を自在に調整できる「パッドinパッド」というタイプも。大きなパッド内に小さなパッドを収められる、珍しい形状です。
●丸型(フルパッド)
おわんをカポッとはめ込んだように使う、薄め形状のパッドです。バストの微調整に使いやすいので、左右のバストサイズ(ボリューム)が異なる方、トップの透けが気になるシーンで活躍します。
形状だけでなく、パッドは素材によっても分類できます。「布」「シリコン」「ウォーター、ジェル」それぞれの特徴、メリット&デメリットを見ていきましょう。
●布パッド
その名のとおり、ブラジャー本体と同じ布素材を用いたパッドです。お手入れも簡単で、比較的安価なのが魅力。 一方で使い続けると触り心地がごわついたり、ボリュームがなくなったりするのがデメリットです。
●シリコンパッド
ゼリーのような質感で、触り心地が非常に柔らかいシリコンパッド。重量感があり、肌の色と近いトーンが使用されているため、本物のバストのような雰囲気を演出できます。ブラジャーの中に装着するだけでバストボリュームをアップさせられ、着脱もスムーズ。毎日使ったとしても2年程度使える、耐久性の高さも魅力です。 フリーサイズのため試着の必要がないのも嬉しいポイントですね。
シリコンパッドのデメリットは、長時間使うとずれやすいこと。ブラに縫い付けられないため、ブラパッド用のポケット内で位置が動いてしまう可能性があります。また、シリコン製のため暑い時期に蒸れやすいことも難点といえるでしょう。
●ウォーターブラ(ジェルパッド)
一般的なパッドとは少し異なりますが、ブラジャーの中に水を入れてバストを大きく見せる「ウォーターブラ」もご紹介します。水だけでなくオイルも入っており、着け心地は普通のブラジャーとほぼ同じ。違和感や不快感がなく、体に馴染みやすいです。 都度パッドを入れる必要がないため、ただブラジャーを着用するだけでよいのも魅力ですね。
デメリットとしては、劇的なサイズアップが期待できないこと。ウォーターブラでサイズアップできる上限は1カップのみなので、“AカップからいきなりDカップに”なんて効果はありません。また、もし破れた場合は中身がこぼれ出てしまい大惨事に……。ダメージを最小限に抑えるため、ウォーターブラは必ず手洗いしなければいけません。
なお、似たような機能を持つパッドとして「ジェルパッド」も挙げられます。質感は非常に似ていますが、着脱の手軽さからウォーターブラのほうが人気が高い傾向にあります。
初心者におすすめなのは「レモン型」!ブラパッドの正しい使い方って?
思ったより奥が深い「パッド」事情。目的によって選び方&使い方がずいぶん変わってきそうですね。種類、素材を知ったところで、次はブラパッドの使い方を説明します。
だれしもが手軽に使えるパッドは、やはりブラジャーの形を選ばない「レモン型」。パッドの厚みがしっかりあるため、より効果的にバストアップが可能。表面積が小さいのでカップからはみ出す心配もありません。
レモン型パッドを着用する際は、胸の下側にパッドを入れこむだけ!バストトップの位置が高くなって美バストに。小さいバストの方でも、バストをブラの上に押し上げボリュームアップすることができます。
ブラ本体にパッドが付属している場合は、入っている位置やパッドの形を注意して見てみましょう。バストの下だけでなくサイドにも厚底パッドがついているタイプなら、サイドからもバストを中心に集めることができるため、寄せた肉が流れにくくなります。
ボリュームアップだけじゃない!ブラパッドの大切な役割
ブラパッドはボリュームアップだけでなく、その時々のバストサイズに合わせるという目的もあります。試着時はフィットしていても、生理やむくみなどによってバストまわりは常に変化するもの。パッドの脱着によってフィット感を調整できるのは嬉しいですね。
個人差がありますが、なかには生理中とそれ以外のタイミングでバストサイズが2カップも変動する方も。パッドはそんなバイオリズムの変化にも対応できるように、ボリューム調整の役割を担っている大切なパーツなのです。
左右のバストサイズが異なる場合にもブラパッドがあると便利です。片側だけカップが余ってブラジャーが浮いてしまうときには、小さいほうのバストのカップにだけパッドを入れてみましょう。ブラジャーにバストがきちんと収まって、美しいバストラインを演出できますよ。
水着を着用するときは「シリコンパッド」がおすすめ
水着につける場合は、水を含んでしまう布製よりもシリコン素材パッドが適しています。水着のタイプによって使用できるパッドの形状もさまざまなので、カップ形状などを見ながら最適なパッドを選んでみましょう。
パッド入りブラジャーの洗い方
最後に、パッドが入っているブラジャーを洗濯機で洗う場合の注意ポイントをご紹介します。
覚えておきたいのは①ホックは留めること、②パットは取り出すこと、③ネットに入れること、④普通コースは禁止の4点。とにかく丁寧に洗う必要があります。
パッド部分は布で覆われているため、一緒に洗うと洗剤が残りやすいので要注意。少し面倒ですが、長持ちさせるためにも別洗いにするほうが賢明です。毎日身に着けるものだからこそ、丁寧に洗濯してあげましょう。
パッドの種類を知って使いこなすことで、今まで使っていたブラジャーのままでさらに胸を美しく魅せることができますね!ただ「盛る」だけではなく、形を整えたり体調の変化によるフィット感の違いを補正したりとさまざまな使い方ができるブラパッド。ブラジャーに付属していたパッドを入れっぱなしにしていた方は、一度取り出して自分の目的にあったタイプに変えてみませんか?