古い下着を着続けるデメリットとは?
お気に入りの下着、よく見たら実は少しくたびれていませんか?下着は消耗品とされています。長い間、着用したり、洗濯し続けていくと下着のダメージは気づかぬうちに増えていきます。例えば、洗濯を繰り返すことで繊維が劣化していくと、その結果、肌トラブルなどを引き起こすことにもなります。とくにショーツについては使用し続けると菌が棲みつきはじめ、洗濯してもなかなか取れなくなっていき、ひどいときには感染症などを引き起こす可能性も。また、ワイヤーやゴムなどが緩むことで機能面にも悪影響が出てきたり、下着のサイズが変わって合わなくなったりすることで、ボディラインや体型が崩れてしまいます。お気に入りの下着だから長く使いたい、まだ使えるから捨てるのはもったいないと思う方もいるでしょう。しかし、このようなデメリットがあることを知っていただき、デメリットを回避するためにも定期的に買い替えていくことが大切です。
下着の平均寿命
下着の平均寿命は週2回使用したとして「約1年」といわれています。ただし、使用頻度や洗濯方法などによって個人差はあります。下着の種類ごとに平均寿命がありますので、ここではショーツ、ブラジャー、発熱速乾インナーやブラトップなどそのほかのインナーについて把握しましょう。
①ショーツ
ショーツの平均寿命は、「約70日」です。
他の下着よりも劣化が早いといわれています。生地が擦れることが早く、汗や皮脂などを吸収することが多いというのが劣化の原因です。
②ブラジャー
ブラジャーの平均寿命は、「約1年」です。
ひとつのブラジャーを3日に1回として計算してみると、100回前後での着用で寿命となります。
1年となるとあっという間で予想より早いと感じた方も多いのではないでしょうか。購入から約1年経つと、補整機能などが落ちてきて購入当初のきれいなバストラインも維持できなくなります。
③その他インナー
発熱速乾インナーやブラトップなどの寿命は、1年から3年ほどといわれていますが、使用日数よりも「保温機能、速乾性機能の劣化」がポイントで、保温効果がなくなってきた、汗を吸い上げにくくなったと感じるようになったときが具体的な寿命といえます。
ブラトップについては劣化が少ないのですが、生地が薄くなってきたり、伸びてきたと感じはじめたときが寿命といえます。
それぞれのアイテムの寿命を紹介しましたが、着用回数や洗濯方法、収納方法などによって劣化速度は変わってきますし、個人差があります。ご紹介したアイテムの寿命はあくまでも目安と思ってください。
こんな状態は買い替えのサイン!
同じ時期に購入した下着でも、使用日数や回数などにより傷み具合は変わってきます。現在の下着の状態をチェックすることで、買い替えどきのサインがわかります。下着の種類によってチェックする項目が異なりますので、それぞれアイテム別に下着の買い替えどきのサインについて紹介します。
①ショーツ
ショーツの買い替えどきのサインは次の3つになります。
- 形が崩れたり、色褪せや毛玉などができていることが目に見えてきた。
- ウエストなどのゴムが緩んできて、体型に合わなくなってきた。
- 洗濯しても汚れが落ちにくくなってきた。
②ブラジャー
ブラジャーの買い替えどきのサインは次の4つになります。
- 肩ひも(ストラップ)が緩んできてしまい、何度調整しても落ちてきてしまう。
- ワイヤーが曲がって合わなくなってきた。
- くたびれ感がわかったり、カップがへこんでしまって元に戻らなくなってきた。
- 両サイドやアンダーバストのゴムなどが伸びてきたり、生地が薄くなってきた。
③その他インナー
ショーツやブラジャー以外の発熱速乾インナーやブラトップなどの買い替えどきのサインは次の3つになります。
- 生地の繊維が傷んできて、汗を吸いにくくなってきたり、暖かく感じなくなってきた。
- カップがしわしわ、ハリがない、へこんできた。
- フィット感がなくなった。
それぞれの下着の買い替えどきのサイン項目のなかで、ひとつでも該当する箇所がある下着については、買い替え推奨時期にあるといえます。ぜひこの機会に、お手持ちの下着をチェックしてみましょう。
自分の体型に合わなくなったときにも買い替えが必要
必要な買い替えどきは生地や機能の寿命以外にもあります。それは体重や体型の変化によって下着が合わなくなってしまったときです。胸やお尻は脂肪に影響されるため、体重の変化によってカップのサイズが変わったり、ショーツのゴムがきつくなったりすることがあります。また、年齢を重ねるごとに脂肪もつきやすくなるものです。体型を維持するためにも、体重や体型などに変化を感じたときは下着の機能はもちろんですが、着用感などもチェックしましょう。
買い替えタイミングを逃さない工夫
下着は毎日身につけるものだからこそ劣化に気づきにくく、意識しないと買い替えどきを逃しがちです。他人に下着の劣化を指摘されることもほぼないため、自分が「まあいいか」「まだ着られる」と思うとつい繰り返し古い下着を着てしまうのです。しかし、寿命を超えた下着を着用し続けることにメリットはありません。だからこそ、買い替えどきを意識することが重要なのです。下着の買い替えタイミングを逃さないようにするための工夫を2つ紹介します。
①購入時に手帳やカレンダーなどに買い替え時期を記載
買い替えどきのタイミングを逃さない工夫の1つ目は、購入したときに手帳やカレンダーなどに次の買い替え時期を記載することです。カレンダーなどは常に目にするものなので、忘れてしまっていたとしてもすぐに思い出すことができます。
②自分の誕生日を下着の買い替え日に設定してみよう
買い替えどきのタイミングを逃さない工夫の2つ目は、自分の誕生日に下着のサイズをチェックして買い替えが必要か検討することです。下着のチェックをすることは買い替えの確認をすることはもちろんですが、体型の変化のチェックにもなります。定期的にチェックするためには、自分の誕生日など忘れにくい日にすることがおすすめです。
下着の寿命を長持ちさせる方法は?
下着を長持ちさせるためには、下着専用の洗濯洗剤を使って手洗いすることがおすすめです。洗濯機で洗うと、「ワイヤーが歪む」「消耗が早まる」などに繋がり、長持ちさせるというよりむしろ寿命を縮めてしまいます。しかし、毎回手洗いするのはなかなかの手間ですよね。洗濯機を使ってもなるべく劣化させないようにするには、必ず洗濯ネットに入れて、洗濯機の洗濯設定でランジェリーコースやソフトコースを選択しましょう。洗う時間は5~6分くらいに設定し、洗ったあとはなるべく早く陰干しすることです。乾燥機は使わないほうが傷みにくくなります。
洗濯以外には、雑な収納方法によっても生地を傷めてしまうことがあります。種類ごとにたたんで、取り出すようにしたり、仕切りを使って正しく収納することが下着のデリケートな生地を傷めないポイントです。ただし、ブラジャーや補整下着などはワイヤーなどが入っているため元の形を崩さないようにすることを心がけて、なるべく折りたたまないで収納すると良いでしょう。
下着の買い替えどきを決めていつも素敵な私でいよう
普段あまり意識することがない、下着の寿命や買い替えどきなどについてご紹介しました。「まだ着られるから買い替えるのは今すぐでなくても…」と思ってここ数ヶ月、もしくは1年以上着ている下着をお持ちの方も実は多いのではないでしょうか。下着を買い換えるタイミングを決めることで、常に正しい補正効果を得た状態をキープすることができます。無理にダイエットするよりも、体に合ったブラジャーに買い替えて胸の形をすっきり見せたほうがスタイルアップするかもしれませんよ。