離れ乳とは
きれいな胸とされるバスト位置の条件をご存知でしょうか。左右のバストトップと鎖骨の中心を結ぶと正三角形になるバストが美しいとされています。では、離れ乳とはどのような状態でしょうか。
横長の二等辺三角形になる
バストトップと鎖骨の中心を結ぶと横長の二等辺三角形になる方は、離れ乳の傾向にあるといえます。二等辺三角形でも縦長の形になる場合は、垂れ乳になっているため、垂れ乳への対策が必要です。
バストトップが外側を向いている
バストトップが正面ではなく外側を向いてしまうことも離れ乳の特徴のひとつです。バストの高い位置が離れてしまうため、離れ乳に見えやすくなっていまいます。
離れ乳チェック
日本人は欧米人に比べ骨格が丸胴であるため、胸が離れやすく理想的な正三角形を維持しているバストの持ち主は少ないものです。そこで次に示すポイントに当てはまるかチェックし、離れ乳か確認してみてはいかがでしょうか。
- バストサイズがD以上にもかかわらず、きれいな谷間が作れない
- ブラのサイズに比べ、見た目のバストが小さく感じる
- デコルテにボリュームがない
- 脇肉がはみ出す
当てはまる方は、離れ乳の傾向があるため、バストの離れを改善したりこれ以上離れたりしないための対策を行っていきましょう。
離れ乳になりやすい人の特徴
なぜ離れ乳になってしまうのか、どうしたら防げるのか気になりますよね。離れ乳の原因としては、適切なバストケアができていないことや、日常生活の何気ない習慣などが挙げられます。まずは、離れ乳の原因を詳しく知ることからはじめましょう。
正しいサイズのブラをつけていない
自分のバストに合った正しいサイズのブラを選べていますか。試着室で店員さんに測定してもらったところ、着用しているブラのサイズより実際のサイズが1~2サイズ大きかった、という経験がある方も多いようです。
小さいサイズのブラをつけることは、バストの発達や脂肪がつく位置に悪い影響を与えてしまいます。
ワイヤー入りブラが苦手
就寝時や運動時だけでなく、日常でもブラでバストを支えてあげることは大切です。最近はノンワイヤーブラやブラ一体型のタンクトップなどが流行っているため、ワイヤーがないブラを日常使いされる方も多いのではないでしょうか。
バストをサポートする機能が十分に備わっていないブラをずっと使っていると、クーパー靭帯が伸びたり脂肪が下部や脇につきやすくなります。ワイヤー入りブラでしっかりとバスト下部から持ち上げることで、きれいなバージスライン(バスト下部のライン)を作ることもできますよ。
ナイトブラやスポーツブラをつけない
就寝時には、専用のブラを着用しているでしょうか。寝姿勢のときのバストは左右に流れてしまうため、毎晩ノーブラや夜専用でないブラで寝ることで、どんどんバストが離れてしまいます。
スポーツ時に専用のブラをつけないことも、離れ乳の原因です。ランニングやエクササイズをするとバストは大きく揺れ、バストを支えているクーパー靭帯が傷ついてしまいます。クーパー靭帯が傷つくと、胸の脂肪を支えることができず、バストが左右に広がる原因となります。
うつ伏せに寝る
仰向けや横向きに寝ていてもバストは左右へ流れてしまいますが、うつ伏せ寝は特に注意が必要です。ナイトブラ着用により、仰向けや横向きでバストが流れてしまうことを防ぐことはできますが、うつ伏せの場合は、体重により胸が押しつぶされてしまいます。どれだけ補正力があるブラであっても、全体重からバストの形を守ることは難しいため、うつぶせ寝は避けるようにしましょう。
肩甲骨まわりが硬い
バストケアというと、バストまわりだけを気にしがちですが、実は肩甲骨も重要なポイントです。肩甲骨まわりが硬いと、巻き肩になりやすく、バストが下がったり離れたりして形が悪くなってしまいます。
肩こりがひどい方やスマホを長時間見る方は、巻き肩になっている可能性が高く、バストに悪影響を及ぼしているかもしれません。
離れ乳を予防する正しいブラのつけ方
ブラを正しく着用することは、美しい胸をキープするうえで大切なポイントです。正しいブラのつけ方5STEPをご紹介します。
①ストラップを肩にかけ、ホックを留める
ブラのストラップを肩にかけ、バージスラインがブラのカップに沿うように合わせてから、ホックを留めましょう。この際にバージスラインとブラを合わせにくい場合は、ブラが胸の形に合っていないかもしれません。
着用時に下乳がよくはみ出す方は、アンダーバストのサイズがブラと合っていないことや、バージスラインがなくなっていることが原因として挙げられます。この場合は、まずはバージスラインを整える下着を選ぶと良いでしょう。
当たり前のように、毎回同じ位置でホックを留めていませんか。体型の変化によりホックの位置が変わったり、下着が伸びてきてこれまでと同じ位置では緩く感じたりすることがあります。定期的にバストサイズを測定したり、下着の劣化を確認したりするようにしましょう。
②ブラに手を入れ、バストを整える
ホックを留めたら、前かがみになりバストを整えていきましょう。右手で右のブラの下側を支え、左手で右脇の方から右胸のバージスラインをなぞるようにして、はみ出している肉をカップにおさめていきます。谷間まで整えたら、左手で右胸が外に流れないようにブラの上から支え、右手の中指と人差し指で谷間の肉を下から上に向かって整えます。
左胸も同様に行い、バストをブラにしっかりとおさめましょう。左右でバストの整え具合に差がないか鏡を見て確認すると、きれいに整います。
③ストラップの長さを調整する
バストがブラのカップにおさまったら、ストラップの長さを調整します。適切な長さは、肩とストラップの隙間に指が入るくらいの長さです。きついと肩がこりますし、ゆるいとストラップがずれるため、ちょうど良い長さに調整しましょう。
体が硬いと、背中側にストラップの調整具がついているブラは、調整しにくいものです。体が硬い方やブラの着用が苦手な方は、ストラップの調整具が前についているブラを選ぶと良いでしょう。
④脇や背中の肉を集める
脇や背中に流れてしまっている肉がある場合には、最後に前の方へ寄せて集めます。無理に寄せてもすぐにズレてしまうため、無理のない範囲で少しずつ集めましょう。
⑤最終確認をする
ブラを着用できたら、最後に下のリストを参考に、ズレているところがないか鏡を見ながら確認します。
- アンダー部分は水平?
- 背中側も水平?
- ブラと体の中心が合っている?
- 腕を上げても下乳が出ない?
何度直してもカップやストラップがズレたり、ブラが当たって痛かったりする場合は、ブラの買い替えを検討してくださいね。
コリほぐしやバストマッサージで離れ乳を解消!
座ったまま行える離れ乳改善法を3つご紹介します。
胸と背中の筋トレ
- 胸の前で手を合わせ、腕が床と平行になるように肘を開く
- 手を合わせたまま、ゆっくり頭上に手を上げる
- 1の姿勢にゆっくりと戻る
15~30回ほど、この動作を繰り返しましょう。手をお互い押すように力を入れて行うと、より効果的ですよ。
肩甲骨ほぐし
- 背中側で指を絡めて手を握る
- 息を吐きながら、手を後ろへ引く
- 腕の力を抜き、元の姿勢に戻る
手を後ろに引く際は、肩甲骨を寄せることを意識しましょう。同時に顔を上に向けると、より効果が高まります。肩甲骨のコリがほぐれることで、肩こりも改善されますよ。
大胸筋マッサージ
- 片手で同じ方のバストを下から支える
- 反対の親指以外の手で、内から外へ向けクルクルとマッサージする
- 鎖骨からバストトップまでの範囲を、左右30秒ずつ行う
リンパを脇の方へ流すイメージでマッサージしましょう。力加減は、イタ気持ち良いくらいがベストです。大胸筋はバストを支える大切な筋肉です。お風呂上がりの習慣にするなど、毎日コツコツと続けると、徐々に痛さもなくなってきますよ。
毎日のコツコツ習慣で離れ乳を予防しよう
すでに離れ乳だからといって、美しいバストを手に入れることを諦めないでください。今回紹介した正しいブラのつけ方や筋トレを行うことで、離れ乳は改善できます。
ハードなトレーニングより、日々行いやすい軽めの筋トレやマッサージの継続が、美しいバストを目指すうえで重要です。鏡でバストの変化を確認することも、習慣にしてみてくださいね。