運動不足が引き起こすお尻へのダメージ
運動不足になると、お尻にさまざまな影響が出ます。脂肪がつくだけでなく、骨盤や姿勢への影響、さらに肩こりや腰痛など慢性的な痛みにつながるため、注意が必要です。まずは、運動不足によるダメージについてみていきましょう。
お尻の筋力の低下
運動不足によりお尻の筋力が低下すると、腰に負担がかかりやすくなります。また、ずっと座ったままでいると、筋肉が硬くなってしまうため、注意しましょう。お尻の筋肉が硬くなると血流が低下し、冷えの原因にもなります。
骨盤の後傾
お尻の筋肉が硬くなると、筋肉によって骨盤が後ろに引っ張られてしまいます。全身を支える骨盤が後傾すると猫背になり、その結果、肩こりや腰痛などの不調につながります。
皮下脂肪の蓄積
運動不足になると、皮下脂肪も蓄積しやすくなります。とくに女性は、お尻に皮下脂肪がつきやすいため注意が必要です。デスクワークで一日中座りっぱなしの方や姿勢が悪い方は、お尻に皮下脂肪も蓄積しやすいだけでなく、痩せにくいとされています。
いますぐできる!お尻を上げる簡単エクササイズ
ここからは、器具を使わずにできる簡単なお尻のエクササイズについてご紹介します。エクササイズを行って、運動不足を解消しましょう。
お尻エクササイズの定番!スクワット
スクワットは、だれもが知っている定番のエクササイズです。激しい動きも必要ないため、運動が苦手な方でも取り入れやすいトレーニングといえるでしょう。
- 肩幅程度に足を開いて、かかとに重心をおきます。腕は体の前で組みましょう。
- 胸をはってお尻を突き出しながら腰を落とします。
- 太ももを床と平行になる位置まで下げ、元の位置に戻す動作を繰り返しましょう。
膝がつま先より前に出ないように、膝よりもお尻を深く下げることがポイントです。はじめは全身鏡の前でフォームを確認しながら行うと良いでしょう。
スキマ時間にできる!つま先立ちエクササイズ
家事の合間にできる“ながら”エクササイズです。
- 両手を腰にあてて、足を肩幅に開いて立ちましょう。
- かかとを上げてつま先立ちをします。
- 左右のかかとをくっつけます。その位置で10秒間キープしましょう。
かかとを上げたときにはお尻にも力を入れましょう。キュッと引き締めて頭の先からつま先まで伸びるようなイメージで行います。
ずぼらさんにおすすめ!寝たままできるヒップリフト
次に、寝たままで出来る簡単なエクササイズについてご紹介します。寝る前などに習慣化して行えば、運動不足を解消しながら美しいお尻を目指せますよ。
- 仰向けに寝て両膝をたてましょう。
- 足を肩幅程度に開き、お尻を上げます。
- あげる・下げるの動作を繰り返し行いましょう。
骨盤をイメージして、お尻で骨盤を持ち上げるように行うことがポイントです。
テレビを見ながらでもOK!ヒップアブダクション
テレビを見ながらできるエクササイズは、習慣化しやすいため、おすすめです。
- 体を横にして寝ましょう。
- 上側の脚を真上にあげて1秒間キープします。
- 上げて下ろすの動作を繰り返しましょう。
- 片側が終わったら、逆の脚も同じように行います。
ポイントは、つま先を正面に向けることです。反動を使わずに自分のペースでゆっくりと行いましょう。
加齢によるお尻の変化とは
お尻が下がる主な理由は、筋肉と筋膜、そして結合組織が加齢とともに変化するからです。
加齢により、お尻の筋肉は衰え、さらに筋膜も薄くなります。さらに筋膜と脂肪の間の結合がゆるみ、脂肪を支えきれずにお尻全体が下がってしまうのです。
見た目では、3つの変化があります。1つめはお尻の下のたるみが起こること。2つめは、丸みがなくなり四角くなること。3つめはボリュームがなくなりしぼんでしまうことです。
20代では丸みのあるお尻だった方も、放っておくと30代から変化を感じ、40代、50代になると形の変化が気になってくるでしょう。
お尻を揺らしてはいけない理由
お尻を揺らしてはいけない理由は、重力によって垂れてしまうからです。
とくに加齢によってゆるんでしまったお尻は、揺れの影響を大きく受けます。お尻は毎日歩くだけでも揺れてしまうため、日々の積み重ねによってよりたるんでしまうのです。
こうした加齢によるお尻の変化を避けるためには、トレーニングを行うとともにお尻の揺れを防止するとよいでしょう。
正しいサイズのガードルでお尻の揺れを防ごう
ここからは、日々のお尻の揺れ防止に役立つガードルについて解説します。
ガードルとは?
ガードルは、お尻やお腹、太ももなどのシルエットを整える補正下着の一種です。一口にガードルと言っても、さまざまな種類があります。
ウエストをスッキリ見せるハイウエストタイプや、太ももを引き締めるロングタイプなどがあり、素材によって補正力も違います。また、自分の体に合わせたサイズ選びも大切なポイントです。
自分にあったガードルのサイズの選び方
まずは採寸を行いましょう。採寸をするのは、ウエストとお尻です。ウエストはおへその上あたり、くびれている部分を測ります。お尻は1番高いところを計測しましょう。
なお、お尻の揺れを防ぎたい場合には、きちんとフィットしていることが大切です。サイズを選んだあとは試着も忘れず行いましょう。試着の際には、ヒップやウエスト、裾などが食い込んでいないかチェックすることが大切です。お尻の形を綺麗に見せたいからと小さすぎるサイズを選ぶと、血行不良を起こしてしまうため、注意しましょう。
なお、はじめてガードルを購入する方は、お店で計測してもらうと良いでしょう。
お尻がもっと綺麗に見える!ガードルの嬉しい効果
ガードルにはお尻の揺れを防ぐだけではない、嬉しい効果がたくさんあります。ここからは、ガードルを着用することによって得られるメリットについてご紹介します。
お尻のラインが綺麗に見える
ガードルは補正力があるため、履くだけでお尻のラインを綺麗に見せることができます。ヒップラインを持ち上げるため、丸みのある美しいヒップラインを作ることができますよ。
お腹を抑えウエストや太ももラインが綺麗に見える
ハイウエストタイプのガードルは、お尻だけでなくウエストの補正力も優れています。お尻だけでなく、ウエストまわりが気になる方にもおすすめです。
体のシルエットが出やすいコーディネートのときには、ガードルを履くだけで気になる部分をカバーできます。タイトなトップスやスカートの際には、ガードルを合わせるだけで理想の着こなしに近づけるでしょう。
冷え対策にもなる
お腹からお尻までしっかりとカバーしてくれるガードルは、腰やお腹まわりを温めてくれる、うれしいメリットもあります。とくに、冬場は裏起毛タイプや保温効果がある生地を使ったガードルがおすすめです。また、夏場でも冷房による冷えが気になる方は、ガードルを1枚履くだけでも冷え対策になります。
今からでも遅くない!エクササイズ×ガードルで美尻を目指そう
運動不足や加齢によるお尻のたるみは、エクササイズを行うこととともに、ガードルを使って揺れを防ぎながらしっかりと形をキープすることが大切です。ガードルは、お尻だけでなくウエストや太ももなど、下半身のスタイルアップにも効果があるうれしいアイテムですよ。
ぜひご自身にあったエクササイズ法とガードルを見つけて、より美しいお尻を目指してくださいね。