「香水キツイ」と言われない上品な香水のつけ方は?
香水がキツイと感じられないようにするためには、つける量と場所に気をつけることがポイントです。
オードトワレやオードフレグランスなどの香水の場合、つける量は1プッシュ、多くて2プッシュが適量です。つけすぎると不快に思われてしまうため、2プッシュ以上つけることは控えましょう。1プッシュ、もしくは2プッシュであれば上品に香りをまとうことができます。
次に香水をつける位置についてみていきましょう。香水をつける位置と言えば、手首や首筋が主流ですが、より上品に香りを楽しみたいなら下半身につけるのがおすすめ。その理由は、香りは下から上に上がるからです。下半身に香りをつけることで、ふんわりとした香りが楽しめます。
香りが強い香水であれば、足首やひざ裏につけましょう。また、太もももおすすめです。体温によって成分が揮発しやすくなるため、下半身でも体温が高い位置を選んでつけることを意識しましょう。
香水は肌につけるよう設計されている
じつは、香水は肌につけるように設計されているのをご存知でしょうか。香水は、時間の経過と体温によって香りの変化が楽しめるのも大きな魅力です。つけてから10分以内の香りを「トップノート」、1時間以内の香りを「ミドルノート」、最後の香りを「ラストノート」とされており、3段階の香りがあります。
体温は人それぞれ違うため、時間による変化はもちろん、つける人の体温や体質によって変化が楽しめるのも香水の特徴です。肌に直接つけるからこそ、その香水の香りを堪能できるといっても過言ではありません。
その一方で、必要以上に香らないようにするために香水を服につけている方もいます。服につけることで、体温に触れにくくなり、香りの第一段階であるトップノートの香りを持続できたり、汗などのほかの匂いと混ざりにくかったりといったメリットがあるのも事実です。つけたての香りが気に入っている方は、トップノートの香りを堪能するためにあえて洋服に香水をつけるのも良いでしょう。
しかし、香水を服につけるとデメリットもあります。前述したように、服につけると体温が伝わりにくくなり、香水の醍醐味である香りの変化を感じることができません。また、つける場所によっては、肌につける場合よりも香りがキツく感じられる可能性もあるでしょう。さらにもともとの衣類の香りと混ざってしまう可能性もあります。あまり頻繁に洗濯できないアウターなどの衣類は、香水以外の香りが混ざってしまい不快な香りになってしまうこともあるため注意が必要です。
さらに、香水をつけた部分がシミになってしまうこともあります。どうしても服につけたい方は、デメリットを踏まえたうえで使いましょう。
下着に直接香水をつけるのはNG?
肌ではなく洋服などにつけている方も多い香水。脱いだときにふわっとした香りを楽しみたい方のなかには、下着につけたいという声もあるでしょう。もちろん、下着に直接香水をつけること自体はNGではありません。しかし、素材には注意しましょう。特にシルクの下着につけると変色する恐れがあります。
下着に香水をつける場合には、シルク以外の素材の下着を選んで、1度試してから使うようにしましょう。下着に香水をつければ、手首や耳の裏などにつけるよりも自然に香らせることができます。
なお、洋服と同じく温度による香りの変化は起きにくいというデメリットも踏まえて使いましょう。
下着用の香水を使うのもおすすめ
下着に香水をつけたい方におすすめなのが、下着専用の香水です。別名インナーパフュームとも呼ばれており、若い女性を中心に注目を集めています。インナーパフュームは、下着はもちろんナプキンにつけることも可能で、生理中の匂いが気になるという方からも人気です。
デリケートゾーンに直接触れることを考えて、香りだけでなく成分にこだわっているのも特徴です。下着用の香水を使った人からは「生理中の臭いも気にならなくなった」「デリケートゾーン以外にも使えて便利」との声も寄せられています。下着に直接香水をつけたい方は、インナーパフュームを使ってみるのもおすすめですよ。
また、ファブリックミストを使用するのも良いでしょう。最近では、有名下着メーカーが手掛けたファブリックミストも登場しています。なお、香りによっては2~3時間程しか持続しないため、ミニボトルに入れて携帯しておくと便利です。ただし、ファブリックミストもつけすぎるとシミになる可能性があるため気をつけましょう。
香りつき柔軟剤は敏感肌には要注意
最近では、さまざまな香りの柔軟剤が出ています。ローズやラベンダーなどの定番の香りはもちろん、ウッディ系などのおしゃれな香りの柔軟剤も多数販売されています。なかには、上質な香り成分を配合しているものや、オーガニック成分にこだわっているものなどもあります。柔軟剤で香りづけすると、香水よりも優しい香りを味わえることが魅力です。
しかし、柔軟剤による香りづけには注意が必要です。柔軟剤に含まれていることが多い陽イオン界面活性剤は、皮膚刺激が強い成分としても知られています。
陽イオン界面活性剤が入った柔軟剤を使用する場合は、残った成分によって肌トラブルを招かないよう、記載されている使用量を守って使いましょう。なお、敏感肌の方で肌荒れが気になる方は、柔軟剤での香りづけは避けた方が良いでしょう。
肌荒れしやすい場合はサシェやポプリもおすすめ
柔軟剤による肌荒れを起こしやすい方には、下着を保管するクローゼットやタンス自体を良い香りにしておき、下着に香りを移す方法がおすすめです。ここからは収納場所を活用した下着の香りづけの方法について紹介します。
サシェでクローゼットを良い香りにする
サシェは香料を入れた香り袋のことです。最近では、袋タイプだけでなくシートタイプや吊り下げタイプなどさまざまな商品が販売されています。
下着に香りをつけたい場合には、クローゼットやタンスに入れておくだけでOKです。お気に入りの下着にシミがつかないだけでなく、敏感肌の方でも使える方法です。
また、サシェには香りづけのほかに、抗菌作用や防虫作用の天然香料を含むものもあります。衣類の虫よけにも効果的です。
フレグランスカードを使う
もっとおしゃれに香りを楽しみたい方には、フレグランスカードもおすすめです。フレグランスカードなら、お手持ちの香水をカードに吹きかけて下着と一緒に収納しておくだけで香りづけができます。専用のフレグランスカードもありますが、スケッチブックや画用紙を活用して作ることもできますよ。
ハンカチや布に香水を染み込ませる
フレグランスカードよりももっと手軽にできる香りづけの方法として、ハンカチや布を使った方法があります。香水をハンカチや布に染み込ませて下着と一緒に収納する簡単な方法です。なお、香水をかけたハンカチにはシミができてしまうため、使わなくなった古いハンカチを使いましょう。
ポプリを使う
ポプリとは、ドライフラワーやドライハーブが入った香り袋です。サシェやフレグランスカードと同じく、そのまま下着と一緒にクローゼットやタンスに入れておくだけで香りづけができます。
好みの香りを楽しみたい方は、精油を混ぜて手作りのポプリで香りづけをするのもおすすめです。
お気に入りの下着に香りをつけて特別なひとときを
お気に入りの下着に好きな香りをつければ、もっと素敵な時間が過ごせるはず。手持ちの香水で香りづけをする際には、つける位置に注意してキツイ香りにならないように気をつけましょう。また、よりナチュラルに香りを楽しみたい方は、柔軟剤やサシェ、ポプリなどを活用するのもおすすめです。ぜひ今回ご紹介した方法を参考にしてみてください。