こんなときに困る!お尻や太ももの汗
人であれば誰でも汗はかくもの。顔や腕、脇などが汗で濡れていても、パッと見誤解されることはありませんが、お尻や太ももの汗は恥ずかしい誤解を招く可能性があります。次のようなシーンでは、特にお尻や太ももの汗に気をつけた方が良さそうです。
長時間座っていたあとに立ち上がるとき
デスクワークや会議で長時間同じ体勢で座っていると、椅子と接するお尻や太ももまわりにじわっと汗をかくことはよくあることです。椅子から立ち上がったら、ボトムスがびしょびしょだった、という経験をしたことがある方もいるでしょう。
座ったままでは椅子との境目の汗を拭くことができず、そのまま立ち上がるしかないことも、このシーンでのつらいところです。汗の跡が目立っていなくても、ボトムスが脚にべったりとくっついて動きにくかったり、椅子に汗が付着してしまい恥ずかしかったりすることもあります。映画や長時間のドライブも、お尻や太ももの汗に気をつけたいシーンです。
自転車を漕いだあと
通勤や通学で急いで自転車を漕ぐときは、特に要注意です。頑張って漕げば漕ぐほど、汗をかいてしまいますよね。サドルと接するお尻はもちろん、太ももの前側も汗でびっしょりなんてことも。
運動中と同じように、漕いでいるときよりも止まったときに、汗がドバッと出てくることもあります。仕事や授業に間に合ったとしても、大量の汗が恥ずかしくて集中できないかもしれません。
試着室で着替えるとき
ショッピングは楽しいものですが、ついつい夢中になっていると、暑くなってくることも。特に冬場は暖房が効いた室内でも、アウターを着たまま買い物をすることがあるため、汗をかきやすいでしょう。
気になる服を試着しようとしたところ、汗でくっついた私服がなかなか脱げなくて困った経験はありませんか?焦ると一層汗の量が増えてしまうこともありますね。長ズボンの場合には肌にまとわりついて、脱ごうとするとクルクルと丸まってしまうことも。汗で濡れた状態で売り物を試着するわけにはいかないので、あまりに汗だくの場合は試着を諦めざるを得ないこともあるでしょう。
実はこんな理由が!お尻の汗の原因
お尻に汗をかきやすいのはなぜなのでしょうか。原因が分かれば、恥ずかしいお尻や太ももの汗の跡を回避できるかもしれません。
精神的緊張
一般的に汗は、体温を調節するためにかきます。しかし緊張すると、手にじわっと汗をかくことがあります。また人前で話している人が、額にたくさんの汗をかいている様子を見かけることもあるでしょう。
緊張したときに生じる汗は、自律神経の乱れによるものです。ストレスを感じると交感神経が活発になります。この交感神経が汗腺にも作用するため、緊張すると汗が出てしまうのです。
エアコンの効いた室内
涼しい部屋では汗をあまりかかないと思っていませんか。エアコンが効いた部屋で過ごす時間が長くなると、体温を調節するための汗腺の働きが鈍くなってしまいます。
エアコンの風は下半身よりも上半身に直接当たりやすいため、どうしても上半身の汗腺の働きが弱まります。そうすると、いざ体温を調節するために汗を流そうとしても、上半身からはあまり汗が出ず、下半身にたくさんの汗をかくようになるのです。
多汗症
汗をかくことは体に良いことですが、他人よりも汗の量が多く困っている方も中にはいます。暑かったり運動したリするときに汗をたくさんかきやすい方は、単なる汗っかきのため心配はありません。
ただ汗をかきやすい状況ではないにもかかわらず、汗が出てきてしまう場合は、多汗症の可能性が考えられます。多汗症の多くが局所性多汗症であるといわれており、手や脚、背中、お尻などある特定の部位に汗をたくさんかくそうです。
暑くはないし何もしていないのにお尻にだけ汗をよくかく場合には、局所性多汗症が潜んでいるかもしれません。一度医師に相談してみると良いでしょう。
その他の病気
多汗症以外にも、汗をかきやすくなる病気があります。
- 更年期障害
- 自律神経失調症
- バセドウ病
- 白血病
などが挙げられます。
もし急に汗をかきやすくなったという方は、病気の影響も考えられるため、受診をおすすめします。
恥ずかしい跡を残さないためのお尻の汗対策
汗をかくことを抑えたり、汗の跡が残らないようにしたり、簡単にできるお尻の汗対策をご紹介します。
ペチパンツを履く
ボトムスに汗をかいた太ももが張り付いたり、汗ジミができたりすることを防ぐには、インナーの活用がおすすめです。ペチパンツなど丈が長めのインナーを選べば、太もももしっかりカバーできますよ。
薄手や淡い色のボトムスのときは、下着や脚のシルエットが透けることも防いでくれます。細身のパンツのときは、ピタッとフィットするレギンスタイプのペチパンツもおすすめです。
通気性の良い下着を選ぶ
インナーは素材選びも重要です。綿など通気性の良いものや、接触冷感や吸汗速乾などの機能性のものを選ぶと良いでしょう。汗をかかないようにすることは難しいため、汗をかいても汗ジミから守り強い味方になってくれる下着を選びたいですね。
濡れても目立たない色のスカートやパンツを履く
お尻や太ももにかく汗は仕方ないと割り切ってしまうのも、ひとつの手です。その場合は、汗で濡れてしまっても、汗ジミが目立たない色のボトムスを選ぶと良いですね。
ブラックやネイビーなど、濃い色は汗で色が変化しにくくおすすめ。グレーは、濡れると色が変化しやすいため、避けましょう。
色が目立たないとはいえ、湿ったボトムスで一日中過ごすのは不快ですから、出勤したら着替えられるよう替えのボトムスを準備しておくのもおすすめです。
制汗剤を使用する
そうは言っても、汗をできるだけ抑えたい方も多いはず。汗を抑えるには、制汗剤を朝の身支度のときに取り入れてみてください。脇には使っている方も多いかもしれませんが、太ももやお尻周辺にも制汗剤を使うようにすると、汗を抑えることができますよ。
自律神経を整える
冷や汗をかきやすい方は、自律神経が乱れている証拠かもしれません。自律神経を整えるには、ストレスを溜めすぎないことが大切です。自分なりのストレス解消法を見つけたり、リラックスできる方法を探したりすることで、ストレスを軽減しましょう。毎朝必ず同じ時間に起きるなど、生活リズムを整えることも自律神経の安定に効果的です。
汗は通常のクリーニングでは落ちない
汗対策を工夫していても、まったく汗をかかないわけにはいきませんね。真夏のお出かけでは、お尻まわりだけでなく全身汗だくになってしまうことも多いでしょう。
汗をかいたおしゃれ着やスーツをクリーニングに出すとき、何も言わずに普通に出していませんか。クリーニング屋さんで行われるのは、通常はドライクリーニングです。しかしドライクリーニングで、汗汚れを落とすことはできません。クリーニング後の服を着ようとしたら、黄ばんでいた!というときは、ドライクリーニングでは落とせなかった汗が原因です。
型崩れがしないメリットがあるドライクリーニングですが、汗など水溶性に分類される汚れは落ちません。そのため、汗がついた服をクリーニングに出すときは、汗抜きを忘れずにお願いすることが大切です。首元や脇あたりの汗ジミは気づきやすいですが、ボトムスの背面の汗跡は気づきにくいため、気をつけておきましょう。
快適インナーでお尻まわりの汗の跡を防ごう
座っていると、椅子と接するお尻や太もも裏には、どうしても汗をかいてしまうものです。汗をかくと跡になって恥ずかしい!というストレスから余計に汗がでてしまうこともありますね。緊張からくる大量の汗を抑えるためには、規則正しい生活で自律神経を整えることが大事です。そして今すぐできるおすすめの汗対策としては、通気性の良い下着や接触冷感などの機能性インナー、ペチパンツなどを活用すること!快適なインナーを選んで、お尻まわりの汗の跡を防ぎましょう!