女性にとって冷えは大敵
女性にとって、冷えはさまざまな不調を引き起こす、まさに大敵です。冷えによって起こる不調をいくつか見ていきましょう。
- 免疫力の低下
- 月経不順や月経痛など
- 不眠、肩こり、頭痛
- 抜け毛や白髪、肌のくすみや乾燥
- 肥満など、美容面のトラブル
免疫力が低下すると、感染症や風邪などにかかりやすくなります。また、女性特有のトラブルや、日常生活での不調、さらには美容面でのトラブルにつながる可能性もあります。
冷えは不調や病気の元になるとも言われています。冷えを放っておいてさまざまな病気につながる前に、しっかりと対策を行うことが大切です。
冷えの改善を目指すための対策5つ
冷えない体を作るための対策を5つご紹介します。
◆食事は抜かずに食べる
食事はできるだけ抜かずに3食摂るようにしましょう。特に朝ごはんを食べることで体が温まります。朝は食欲が出ないという方は、白湯(さゆ)を一杯飲んで体の中を温めましょう。
◆栄養バランスの良い食生活を心がける
栄養バランスの良い食生活も、冷え対策のひとつです。たんぱく質・糖質・脂質がバランスよく入った食事を摂るように心がけましょう。特にたんぱく質は、免疫力を高める材料になるため、積極的に摂ることがおすすめです。
◆適度な運動で筋肉量を増やす
適度に体を動かして筋肉量を増やすことで冷えを改善できます。家でできるスクワットや、スキマ時間にできるかかと上下運動、ウォーキングなども効果的です。
◆お風呂に入る習慣をつける
1年を通じてお風呂に浸かる習慣をつけることも冷え改善に大切です。短時間でも良いのでお風呂に肩まで入って体を温めましょう。
◆体温調節できるインナーを活用する
エアコンの効いている室内から寒い屋外に出たときの激しい気温差に体がついていけず、冷えを感じる方も多いでしょう。冷えを防ぐためには体温調節できるインナーを着用するのもおすすめです。特に秋冬は、素材や機能にこだわったインナーを活用しましょう。
インナーで賢く体温調節しよう
冷え対策の中でもご紹介したように、秋冬はインナーを活用して体温調節して冷えから体を守りましょう。ここからは、素材と機能別の秋冬インナーを、それぞれのメリットとデメリットを交えながらご紹介します。
高機能インナー
高機能インナーとは、ブランドや繊維会社が独自で開発した素材や機能を取り入れたインナーのことです。高機能には、保温・吸湿・速乾・通気・伸縮・吸湿発熱・防臭などさまざまなものがあります。
◆高機能インナーのメリット
高機能インナーは、通常のインナーにさまざまな機能がプラスされているため、着用することで体を温めるだけではなく、汗を吸ってもすぐに乾くために体が冷えない・体温調節をサポートする・紫外線を防いでくれるなどのさまざまな特徴があります。
◆高機能インナーのデメリット
優れた機能を持つ高機能インナーにもデメリットがあります。例えば、素材によっては吸水性が弱く汚れが落ちにくい、汗をかいたままにしておくとニオイが発生しやすくなる、素材と肌との相性によっては乾燥しやすくなることがあります。
高機能インナーを購入する際には、素材や機能などを確かめて、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
ウール
秋冬用インナーの中には、ウール100%のものや、ウールと他の素材を混ぜたものなどがあります。ウールは天然繊維で、羊毛を刈り取って織り上げています。
◆ウールのメリット
繊維と繊維の間に空気を含むウールは、断熱効果が高いことで知られています。ウールでできたインナーを着ると、室内から屋外へ出たときに感じる急な温度差で体が冷えるのを防ぐことができます。
また、防臭性にも優れていて、汗のニオイの元を吸収してくれます。汗をかいても着心地がサラサラなため、一年を通して活躍するのが特徴です。
◆ウールのデメリット
さまざまな機能を備えるウールですが、天然繊維のため、保管中に虫に食われる可能性があります。また、ウールの繊維が絡みやすいことから毛玉ができやすい点もデメリットと言えるでしょう。また、洗濯もネットに入れるようにするなどの注意が必要です。
ウールのインナーを選ぶ際は、メリットと同時にデメリットも理解した上で購入すると良いでしょう。
裏起毛(うらきもう)
裏起毛(うらきもう)とは、糸をタオルの生地のようにループ状に編み込んで浮かせた裏毛(うらけ)の表面に、さらに特殊な加工をして毛羽立たせてから、一定の長さにカットして揃えた生地を言います。
◆裏起毛のメリット
表面を毛羽立たせることでふんわりとした肌触りと、空気を多く含むため保温性の高さが特徴です。裏起毛のインナーを着ると、厳しい寒さの中でも温かさを感じるでしょう。また、1枚で温かかいため、トップスを重ね着しないで良いところもポイントです。
◆裏起毛のデメリット
裏起毛のインナーは、保温性が高い一方で、体温調節がしづらいため、室温の高い場所に長時間いると汗をかきやすく、蒸れやすくなります。そのため、肌の弱い方は、汗をかいたあとに放置することで肌が乾燥して痒みを感じることもあるかもしれません。
裏起毛のインナーは、気温の低い場所に長くいるときに着用するなど、他のインナーと使い分けて着用するのがおすすめです。
アウトドアでは避けた方が良いインナーの素材
最近ではキャンプなどのアウトドアレジャーがトレンドになっていて、外に出る機会が増えた方もいるのではないでしょうか。
秋冬にアウトドアで過ごす場合は、朝晩の冷え込みを防止するためや、日中にアクティブに体を動かすときにも、適切なインナーを着ることがおすすめです。ただし、インナーの素材の中にはアウトドアで着るのには注意したいものもあります。アウトドアで避けたいインナーの素材は綿とレーヨンの2種類です。
綿
綿(コットン)は天然素材で、着心地の良さや耐久性があること、汗を吸いやすいことなど、長い間親しまれてきています。通気性もあるため、夏は涼しく、冬は温かく感じるのが特徴です。
綿のインナーは、日常的に着るのなら、肌触りもよく保温性もあるためおすすめですが、激しく体を動かすシーンやアウトドアシーンでは避けたい素材です。
その理由は、綿は吸水性に優れていますが吸った水分を蒸発させるのに時間がかかるからです。大量の汗をかく運動をすると綿のインナーは長時間湿ったままの状態になります。体に貼り付く不快感はもちろん、汗が冷えて体を冷やしてしまう可能性があります。
汗をかいたあとの体への負担を軽くするなら、吸水速乾の機能にすぐれた化学繊維製のインナーを着るようにしましょう。
レーヨン
シルクの代替品として生まれた化学繊維のレーヨンは、シルクの特性に似たところがありながら、比較的リーズナブルな価格で手に入れられる人気の素材です。
レーヨンの特徴は通気性と吸湿性にすぐれているところです。繊維の吸水性は綿とアクリルの次にすぐれています。肌に触れるとサラサラとしていて、汗や水分をよく吸い取ってくれます。
吸水性が高いレーヨンですが、その反面乾きづらい特徴を持っています。綿と同様に、汗をかくアクティブなシーンでは、汗で体を冷やしてしまうリスクがあるため、アウトドアでレーヨン性のインナーを着用するのは向かないかもしれません。
秋冬デートに防寒インナーはアリ?
女性にとって、普段から保温性のあるインナーで体を冷やさないことは大切です。ただし、秋冬のデートシーンで防寒インナーを着ることに躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。防寒インナーは「ババシャツ」などと呼ばれてしまうこともあり、男性の目線も気になりますよね。
寒さを感じる日のデートは、服装も季節に応じて温かさを優先に選ぶのがおすすめです。薄着でのデートでは、寒さをずっと感じることになりデートを楽しめず、相手にも気を遣わせてしまうかもしれません。
最近は防寒インナーもバリエーションが豊富で、服の中に着込んでもシルエットに影響しにくいインナーや、服からチラ見えしないよう、襟ぐりが深く作られたものなどもあります。
寒さを防いでデートを楽しみたいのなら、おしゃれに防寒できるインナーを選んでスマートに冬を過ごしましょう。
秋冬は防寒インナーが必須!おしゃれに寒さを乗り越えよう
体を冷やすことは万病のもとにもなるため、特に女性は注意したいですね。秋冬の寒さを乗り越えるには、服の下に防寒インナーが必須です。防寒インナーは素材や機能性はもちろん、おしゃれを楽しみながら防寒もできるものを選んで、秋冬の寒さから体を守りましょう。