下着は基本的には「資源ごみ」
下着の捨て方は各地方自治体によっても異なりますが、基本的には「資源ごみ」と分別されることが多いようです。下着は資源ごみの種類の中の「古布・古紙」に該当します。
ブラジャーを資源ごみとして出す場合、ワイヤーやホックなどはついたままで出せるのかどうか、気になりますよね。
ブラジャーは、金属部分と布部分に分類しなくても資源ごみとして出してもらえるところが多いようですが、気になる場合は各自治体のホームページなどで確認しましょう。
なお、下着の種類による廃棄方法は後ほどご紹介します。
下着を捨てるときの不安
下着をごみにする場合、ほかのごみと同じようにすんなり捨てられないという方もいるかもしれません。下着を捨てるときに感じる不安はいくつかあります。
- 自治体のルール違反だと回収してもらえない
- ごみ袋から透けると恥ずかしい
- ごみ漁りされる可能性
ひとつずつ見ていきましょう。
自治体のルール違反だと回収してもらえない
下着は「資源ごみ」として回収してもらえることが多いですが、自治体によっては資源ごみを更に細かくルール分けしている場合があるかもしれません。また、一般ごみとして出した下着が自治体のごみルールに沿っていないという理由から、回収されない可能性もあります。
回収されなかったごみが、ごみ置き場にそのまま放置されていると、誰かにごみの中身を見られてしまうかもしれません。
ごみ袋から透けると恥ずかしい
下着を一般ごみとして出せる場合、ほかのごみに混ぜて捨てることが可能です。そのとき、ビニール製のごみ袋に入れていると、一般ごみと混ぜていたとしても、中身が透けて見えてしまうことも。
自治体によっては、ごみ袋の素材を「ビニール袋」や「紙袋」など、指定している場合があります。一般ごみをビニール袋に入れて出すことが自治体のルールの場合、下着を捨てるときには気を付ける必要があるでしょう。
ごみ漁りされる可能性
個人的なアイテムである下着を捨てることは、プライバシーに関する懸念を引き起こす可能性があるかもしれません。これは、さまざまな理由で下着を見られてしまう可能性のことです。
例えば、ごみ置き場に捨てた他人のごみをチェックするご近所の人や、ごみを漁ったり持ち去ったりする人などは一定数いるため、ごみの中の下着を覗かれる可能性はあります。
他人にごみを見られることは、プライバシーの侵害だけではなく、怖いことですが性被害の引き金になってしまう可能性も考えられます。
知っておくと困らない!下着の廃棄方法
下着を捨てる不安を解消するためには、適切な方法で下着を廃棄しましょう。ここからは、知っておきたい下着の廃棄ポイントを、下着の種類別にご紹介します。
ワイヤーブラ
ワイヤーブラは、金属製の場合が多い、以下の3つを取り外してから廃棄しましょう。
- ワイヤー
- ホック
- アジャスター(あれば)
まずは、ワイヤーの取り外し方から見ていきましょう。
- ワイヤーブラを広げて置きます
- ワイヤーが入っている部分の生地に、ハサミでワイヤーが出せるくらいの深さの切れ目を作ります
- 切れ目のところからワイヤーを引っ張るように抜き出しましょう
次に、ホックの部分の取り外し方です。ホック部分は、ホックがあるところの生地を縦にバッサリカットすればOKです。
アジャスター付きのブラジャーの場合も、アジャスターの上部分と下部分のストラップを切れば完了です。
ワイヤー、ホック、アジャスターは金属類の回収がある際に紙や半透明のビニール袋などにくるんで捨てれば見られることもないでしょう。
もし、ブラジャーに金属やビーズなど装飾が付いている場合も、装飾部分をハサミで切ってから捨てると安心です。
ノンワイヤーブラ
ノンワイヤーブラは、ワイヤーブラに比べると廃棄方法はもっと簡単です。ブラの形を残さないように捨てたいなら、ブラジャーをハサミで形が分からなくなるまで切りましょう。パット付きのノンワイヤーブラの場合は、パットを抜いてからカットします。
ノンワイヤーブラをカットせずにそのまま捨てる場合は、サイズ表記のタグをマジックなどで塗りつぶしておくと安心です。
ノンワイヤーブラを捨てる際も、ほかのブラジャーと同じく、紙袋に入れるなどして下着と分からないように捨てましょう。
ショーツ
ショーツは資源ごみとして回収可能です。ただし、汚れの取れないものやサニタリーショーツなどは資源の古布として回収してもらえない可能性があるため、燃えるごみとして出す方が良いでしょう。
もしショーツに金属の装飾が施されていたら取り外してから燃えるごみとして出しましょう。燃えるごみで出す場合は、見えない袋に入れることや、ショーツを小さくカットするなどの方法を取れば安心に捨てられます。
SDGsなブラリサイクルの取り組みも
ブラや下着の廃棄方法をご紹介しましたが、やはり下着を捨てることに迷いがある方もいるかもしれません。このような不安を持つ方におすすめしたいのが、「下着をリサイクル」する方法です。
国際連合が採択した、世界中の持続可能な発展に向けた17の具体的な目標「SDGs」の達成のため、下着メーカーも使用済み下着をリサイクルする動きが高まっています。
下着のリサイクルを行っているメーカーをいくつかご紹介します。
◆プラブラSDGs【BRING ×SPLASH】
プラスティックの「プラ」とブラジャーの「ブラ」をかけ合わせた環境保護への取り組み「プラブラSDGs」。
ランジェリー通販サイトのSPLASHでは、梱包材にプラスチックを使用しない「プラスチックフリー」と、不要になったブラジャーを回収して資源として再生する「ブラジャーリサイクル」2つを同時に推進し、「プラとブラ」の問題を解決する新しいSDGsへの取り組みを行っています。
梱包材は環境に優しい紙素材を使用し、さらに売上の一部を植林団体へ寄付。回収されたブラジャーははアパレルのリサイクル大手「BRING」と提携し、再生エネルギー資源へと生まれ変わります。
SPLASHをご利用いただいたお客様であれば、メーカー関係なく回収しています。さらに回収完了・LINEでご報告いただきますとお得な特典がGETできます。
https://www.splash-web.net/page/10
◆ワコールブラリサイクルキャンペーン
大手の下着メーカー、ワコールでは、不用なブラジャーをメーカー関係なく回収し、再生プラスチックに生まれ変わらせる取り組みを行っています。
ワコールが連携しているのは、役目を終えた身近なアイテムを資源にリサイクルする「BRING」という企画。ワコールの店舗に持ち込まれたブラジャーは、開封されることなく流通センターに送られます。
ブラジャーは細かく粉砕され、金属部分を取り除いた後に再生プラスチックへ生まれ変わります。厳重な管理のもとに作業が行われるため、安心してブラジャーを預けることができます。
ワコールによると、2022年10月から2023年3月までの間で、ブラジャー枚数にして約24万枚が回収されたそうです。
◆BRING × N bijoux Bra リサイクル
高級ランジェリーブランドのN bijoux(エヌビジュー)も、BRINKと連携しブラジャーを回収、地球の新しい資源として生まれ変わらせるサービスを行っています。
回収対象アイテムはN bijouxのブラジャーと他社製品のブラジャーです。月に1回ブラジャーを持って行くことで、オリジナル商品をプレゼントしてもらえます。
https://nbijoux.tokyo/products/recycle-for-earth
◆ダイアナ下着リサイクルプロジェクト
プロポーションづくりのコンサルタント事業を行うダイアナでは、不用になった下着を「固形燃料化」させ、再生エネルギーとして活用させる取り組みを2022年から行っています。
ダイアナでリサイクルされた下着は、PRFという、リサイクルが難しい古紙やプラスチック類が原料になった固形燃料に生まれ変わります。
PRFは新エネルギーとして工場の燃料に再利用。石炭に比べてCO2の排出ガスが削減されて環境保全に役立っています。
ダイアナに集められた、不用な下着たちの総量は2023年2月時点で20トンを超えました。
https://www.diana.co.jp/information/newsrelease/sdgsrpf2023/
役目を終えた下着は捨て方に注意!迷ったらリサイクルも検討しよう
下着を買い替えた後に気になる、不用になった下着の捨て方。廃棄するときは人の目に触れないよう、紙に包んだり、カットしたりして処分しましょう。また、自治体のルールを守った捨て方をすることも大切です。下着の捨て方に迷ったらリサイクルする方法もあります。ご紹介した方法のなかから、ご自身が適切と考える方法で下着を処分してください。