はじける若さと潤いに溢れた10代〜20代前半を経て、、重力や時の流れに逆らえないという事実に直面する20代後半。「くすみや垂れが気になる」「食べてないのに痩せない」「髪の毛の艶がなくなってきた」など、今まで通りの生活やスタイルでは“美”を維持できなくなる時期です。ヨガやランニングをスタートさせたり、エステに通ったり、高級化粧品を使ってみたり……あの手この手を使って、キレイを保つ努力をしている人も多いはず。「何もしてないよ!」という女性こそ、当たり前のようにキレイの習慣を作っているものですね。
なんとなく窮屈でツラそうなイメージのある補整下着ですが、本当は素敵な機能がいっぱい! ここからは、補整下着を着けるメリットをご紹介いたします。
<メリット1>バストとウエストの落差をキープ
女性が理想とする体型は、バストの大きさやウエストの細さなど、パーツの良さだけで決まるわけではありません。バスト・ウエスト・ヒップの理想的な差をキープすることで、より女性らしい美しいバランスを保てるのです。補正下着を着用することで、このバストとウエストの落差を簡単にキープできます。
<メリット2>ウエストや背中の「のっかり肉」をすっきりキープ
洋服の締め付けやたるんだお肉が、背中やウエスト上部でデコボコしてしまう……。多くのアラサー女性を悩ませる「のっかり肉」をフラットに押さえてくれます。
<メリット3>ボディラインを崩さない
重力に引っ張られて垂れかけているお肉も、補正下着を着用すると正しい位置でキープできるように。一度切れると元に戻らないとされるバストやヒップの繊維を守り、ボディの“正しい位置”の記憶を体に覚えこませます。下垂を感じてからではなく、習慣として補整下着を着用することで、将来の自分のプロポーションを保つことができるのです。
<メリット4>冷えの防止、代謝アップ
付随的なメリットになりますが、補整下着類を身につけることで体の冷えを軽減できます。むくみや肩こり、不眠などを生じさせる冷えは、アラサー女性の大敵! 補正下着で冷えを防止、さらには代謝もアップさせていきましょう。
補整下着と言うと、かつてヨーロッパでドレス着用時に用いられていた「コルセット」が有名ですね。昔は人前だけでなく、夫の前であってもコルセットを身につけることが女性の義務だったとか。
見た目は美しくなりますが、背中から縛り上げるタイプのコルセットを着けていた女性たちは常に酸欠状態。簡単に失神をしてしまうほど呼吸が浅かったとされています。その後、女性の社会進出とファッションの変化からかつてのコルセットは姿を消しましたが、時代の流れに合わせて少しずつ形状はアップデート。現代では、動きやすさや着け心地、そして補整力のすべて兼ね備えた新時代の補整下着がいくつも登場しています。ここからは、いま人気のある補整下着とその種類をご紹介します。
①コサージュ・ビスチェ
コルセットの別称として広く知られているのが、コサージュやビスチェ。ブラジャーの役割を果たすカップ部分と、ウエスト周りの補整を担う胴回りの補整パーツが一緒になっているもっとも認知度の高い補整下着です。ウェディングやパーティ時に着用することが多いですね。バスト部位とウエスト部位が一緒になっているため、上半身の補整をする場合にもっとも高い補整効果を発揮します。バストとウエストの2部位をピッタリ合わせる必要があるため、ベストフィットを見つけるにはフィッティングや調整などが必要になります。
②ウエストニッパー
腹巻きのような形で、おなか周りに巻き付け、ホックを締め上げて行くことでウエストをシェイプする補整下着です。コサージュやビスチェはブラジャー部分と、ウエスト部分が一緒になっているため、ときにはどちらかが余ってしまったり、片方がきつくなってしまったり。バストとウエストの差が大きい方、もしくは逆にバストとウエストの際が小さい方は、よりウエストをしっかりとフィットさせられる「ブラ+ウエストニッパー」を利用するほうが良いでしょう。
③ガードル
スーツや生地の薄いドレス、ワンピースを着用する際に利用するガードル。太ももが気になる人には「ロングガード」、ヒップの丸みを出したい人にはヒップの丸み部分が立体的にカットされている「立体裁断ガードル」、ウエストも一緒にカバーしたい人には「ハイウエストタイプのガードル」といったように、気になる部位ごとにうまく 使い分けることが大切になります。バストと同様、ヒップの細胞も一度切れると再生しない細胞です。「ゆらさない」「崩さない」をモットーに、日頃からガードルを着用して、ずっと美しいヒップラインを保ちましょう。
④シェイパー
バストを高い位置で保ちたい方におすすめなのが、シェイパーです。ブラジャーの上から着用することによって、バストをブラジャーごと引っ張り上げる効果が期待できます。サイドボーンが入っていない補整効果の低いものは日常使いでも利用可能です。
⑤ボディスーツ
アラサー女性にはあまり普及はしていないようですが、さらに上の年代には人気のボディースーツ。水着のような形状をしており、ブラ+ウエストニッパー+ガードルの機能がオールインワンになったものです。こちらも複合的な機能がひとつにまとまったものなので、フィッティングが難しいアイテムです。①でご紹介したビスチェのほかに、胴の長さやヒップまで考慮する必要があります。
⑥補整機能付きショーツ
正式には補整下着に属しませんが、最近はショーツのおなか部分やお尻部分に補整機能の付いたショーツなども展開されています。「お尻やウエストまわりのシェイプはしたいけれど、ガードルの締め付け感などに抵抗がある」なんて方は、ここから挑戦してもいいかもしれません。
⑦モモフル
SNSやメディアで話題の「モモフル」もアラサー女性の愛用アイテムのひとつ。その名のとおり、“もも尻”を生み出すヒップアップショーツです。タイトなパンツやマーメイドスカートなどを履いたときに、下着のラインが出なくなるのが魅力。ハイウエスト設計で、お腹の引き締めも期待できます。はみ出たお肉をキュッと持ち上げたい人、もも尻を目指したい人にオススメです。
ご紹介してきたとおり、ボディをキレイに見せるために役立つ「補正下着」。アラサー女性を助けるシェイプアイテムですが、注意すべき点も。
<注意1>体への負担を考慮しよう
サポート感の強いものを長時間つけると、血流悪化や皮膚への刺激が気になります。いくら着用中美しくプロポーションを整えてくれるものでも、ボディへの圧力や血行への影響を考慮し、適度な時間に留めるようにしましょう。毎日身に付けるのではなく、「パンツスーツを履く平日だけ」「デートの日だけ」といったように休息日を作ってくださいね。
<注意2>ボーン入りはデスクワークに不向き
座り姿勢での作業が長い人は、内部にボーン(硬い棒)などが入っているウエストニッパーやコサージュなどは避けるのが賢明。座った際にボーンの端が体に当たり、傷つけてしまうのを防ぐためです。
<注意3>デート時に注意!
デートの際は外すタイミングや着用するアイテムに気を配りましょう。全身フル装備でそのまま……ギリギリのタイミングで直前に外せたとしても跡がクッキリ……なんてことにならないよう注意してくださいね。
体の中と外から、メリハリのある自分になれる「補正下着」。ちょっと背筋が伸びて、美しいボディラインが出た自分を見ると、自然と自信がわいてくるはずです。雨の日でも気分の上がる長靴、デート用のアクセサリー、勝負の日の口紅――。そんな大人の「特別」を演出するアイテムの中に、上手に補整下着を取り入れてみてくださいね。